だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。新宿文化センター落語会「一蔵と市弥と小辰」。古今亭駒治鉄道落語会@ふげん社ギャラリー。

昼過ぎから新宿方面に出掛ける。新宿で新宿線から大江戸線に乗り換えようとしていたら、石川県のフリーペーパー「Fのさかな」を見つける。

以前、浅草で見つけて面白かったので、他にどこか配布している場所はないかな、と秘かに探していたので、ちょっとうれしいです。これは幸先がいい。


と思っていたら、新宿文化センターでスタッフの対応の悪さが原因でトラブルに巻き込まれ、一気にテンションがどん底まで落ちる。客に楽しんでもらおうという気持ちがない人間に、エンタメのスタッフをやらせるのはやめて欲しいよなあ、と心の底から思います。


そんな最低の精神状態からスタートした落語会。前座さんがコロナに感染したため、急遽前座なしでの開催になる事に。気遣いやさんの一蔵さんが中心になってトークで場を繋ぎます。3人とも真打ち昇進を控えている身なので、かなり慌ただしくかつ、気合いが入っているようです。

高座の方は、そんな3人の仲の良さも反映してか、終始、和気藹々としていて、かつ気持ちのこもっている、いい落語会だったと思います。お陰で、最悪に近かった精神状態もかなり持ち直す事に。

3人ともホントにありがとう。この借りは、どっかで返すからね!

m(__)m

市弥さんの「甲府い」は時間の経過がきちんと感じられる所が、とても良かったです。それでも全く変わらないおじさんの表裏のないキャラクターがいい味になっています。

小辰さんの「あくび指南」は季節感よりも、美人目当てに来たのにあてが外れた所にフォーカスを当てたのがなかなか面白いアプローチ。花鳥風月がなくなりかけている今の日本では、こういう演じ方の方がしっくりくるのかなあと思いました。

トリの一蔵さんは大ネタの「らくだ」。らくだの兄貴分のような迫力のあるキャラクターを演じさせると、やっぱり説得力があります。短い噺だと元気の良さで押しきる事が多いのですが、さすがに長尺になると静かな入りで、噺全体に抑制が効いています。

おそらく、お客さんや噺で使い分けていると思われます。力強いだけでなく、気遣いやさんの所が噺の中にも出ていて、面白いだけでなく、聞き応えがありました。

(演目)
・柳亭市弥 「甲府い」

~仲入り~

・入船亭小辰「あくび指南」
・春風亭一蔵「らくだ」



お礼状の話が広がって、それぞれが演目表を書くことに。


文化センターの落語会が終わった後は、コツコツとスタンプラリーをやりながら、目黒~品川~青山方面を行ったり来たりする。

空いている場所に行きたくなり、途中、大崎に寄る。土日は基本あまり人の出入りが多くありません。休憩も兼ねて、駅の構内にある「TOKYO豚骨BASE」さんで少し遅い昼食。

流石に熱々のラーメンを食べる気力は湧かないので、つけ麺を頼む事に。一風堂さんが関わっているということもあり、予想していたよりもしっかりとした味。濃いめではありますが、濃厚まではいかないので、暑くても食べやすいです。

基本的には醤油味ですが、とろみがついていて濃厚な部分は豚骨でしょうか?



特製つけ麺 1180円+さば明太丼



青山にて。アルファロメオですね。


19時半からは目黒のふげん社さんのギャラリーで駒治師匠の落語会。ほぼ1年ぶりの参戦です。

十条の落語会も行きたかったのですが、目前で完売になってしまったり、渋谷までは来てるのにスケジュールが合わなかったりと、師匠の鉄道落語会になかなか行けなかったので、少し感慨深いものがあります。


前半のネタ下ろしは、小学生の作文を各線の駅名を入れて読むという、時間の割りに手間の掛かる作品。

今回は京急線東横線京王線伊勢崎線西武線などのバージョンがありましたが、バリエーションを増やして、いずれは寄席でお客さんに路線を聞いてすっと出せるようにしたいという野望があるそう。確かに切り絵のように客席とやり取りができるので楽しそうではあります。

前半に隠れ鉄道ファンの二人の女性の年の差を超えた交流を描いた鉄道落語をやった後は、恒例のスライドショー。今回は千葉の山万ユーカリが丘線。関東にこんな濃ゆい路線があるのですね。

新交通システムなのに運転手がいたり、冷房がないのを「おしぼり」で解決したり、「女子大」という駅名なのに、研修センターしかなかったり。もう、凄いのか凄くないのかよく分からない所がたまりません。

一瞬ですけど、本当に乗りに行きたいって思いましたよ。ただし、一瞬ですけど(笑)


仲入り後は、東芝社員以外は改札外に出られない鶴見線の駅を舞台にした「海芝浦」という噺。設定の段階で、鉄オタではない自分にはマニアック過ぎます。

設定とか所々出てくるネタはマニアックですが、恋愛ものや学園ものの要素などを入れ、我々庶民にも楽しめるようしてくれているのが、師匠の鉄道落語のいい所。

鉄ネタもそうでない所も、「いかにも」という要素やキャラクターを噺に組み込むのが、本当に上手いなあと思います。帰り、駅でスタンプラリーのスタンプも押すことが出来ましたし、目黒で楽しい時間を過ごす事が出来ました。

(演目)
・作文コンクール(ネタおろし)
・ふたりの秘密

・スライドトーク「山万の旅」

~仲入り~

・海芝浦