だいたい読書日記

本の問屋(取次)に勤めています。仕事柄、本を読むのが好きなので、ここで独り言を書いております。趣味でインプロという台本のない即興劇をやっており、ステージ経験もそれなりにありますが、コロナの影響で今はお休み中。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、野球など、好きな事を好きなように書いています。

日記。文学の教室「野火 最終回」。ファナティック読書会。池袋で演劇ワークショップ。

散歩しながら、あちこちのイベントに参加しようと思っていたのですが、朝から強い雨。どうやら、台風が来ているようです。楽しい行楽のはずが、地獄の行軍になってしまいました。それでも行くしかないです。

 

午前中は下北沢のB&Bで藤谷治さんの「文学の教室」。大岡昇平の「野火」を3ヶ月掛けて読んでいく最終回です。

今回は初回から懸案になっている、なぜこの作品が「野火」なのかについて掘り下げていきます。

 

謎が解けてすっきりして大団円かと思いきや、掘り下げれば掘り下げていくほど、「戦争を描くこととは」「文学を書く意味とは」というテーマになっていき、話が重たくなっていきます。。

戦争をただの「終わった話し」として扱っていない所が、読者を安全な他人事の世界へと逃がしてくれない所が、この小説の容赦のない所であります。それと同時にだからこそ、今だに多くの人に読まれている所でもあります。

「完璧に平和な世界があったら文学は必要ない」という藤谷さんの言葉がとても重く感じました。

 

 

終わった後は下北沢から渋谷に出て、新都心線で雑司が谷に。雨だけでなく風もますます強くなり、駅前で完全に立ち往生してしまいます。

15分位待っていたのてすが、全く埒が開かないので、意を決して外に出る事に。雨がひどすぎて、サンシャインが完全に靄んでる~。

 

( 。゚Д゚。)

 

びしょ濡れになりかけながらも、東池袋の天狼院さんに何とかたどり着き、13時半から読書会。今回のテーマは「現実逃避」。なかなか難しいお題です。

現実逃避=日常のしがらみから離れて自由になる、と解釈して自分が持っていったのが「読書会の教室」。

一人でも多くの人達に読書会に参加してもらう。そんな主旨で書かれた事もあり、読書会に参加したり主催する時に発生する時に起こりうるであろう不安や問題点への処方箋がこれでもかという位丁寧に書かれています。今回は「読書会版地球の歩き方」として紹介させていたたきました。

現実逃避、というテーマだった事もあり、児童書やファンタジーが多かったのですが、切り口も選んだ理由もまちまち。なかなか聞き応えのある会でした。

 

池袋駅を中心にして、東から西に移動。漸く雨足が少しだけ落ち着いてきます。先日ISPで買った中野製菓さんのかりんとうがびっくりする位美味しかったので、買った場所に行ったのですが、出店は昨日までだったそう。

通販か工場でしか買えないようなので、土曜に現地に行こうと心に誓う。値段の安さも含めれば、それだけの価値があります。

 

食事をした後は、西口の天狼院さんのスタジオで演劇ワークショップ。先生は「コーヒーが冷めないうちに」の作者であり、演出家でもある川口俊和さん。ベストセラー作家とは思えない気さくな方です。

簡単なエチュードから始め、みんなの進捗状況に合わせて少しずつ難易度を上げていき、後半は簡単な台本を使ってシーンを演じました。

川口さんが再三おっしゃっていたのは、観客は演者の全く意図しない所でも、さまざまな意図を読み取ってしまうという事。それをコントロールするのは演出家の仕事。だからこそ、役者はもっと自由に振る舞うべきだという考え方に基づいてワークが組まれています。

いろいろな考えの演出家さんがいますが、インプロバイザーのはしくれの自分にはとてもしっくり来ますし、始めて演劇を経験する人にとっては、とてもいい先生だと思います。

 

考え方だけでなく、自由に演じやすい空間を作っていただいた事もあり、おかげで楽しい時間を過ごせました。機会があったら、また参加してみたいです。