だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。知りたがり。めんどくさがり。

緊急事態宣言も解除になったし、安全を確保しつつマンネリを打破しよう。そう思い田端駅から出ている、いつもと違うバスに乗ってみる。モノの見る角度を変えると、ひょっとしたら新鮮な発見があるかもしれません。荒川区や足立区や北区の辺りはバスでないといけないエリアが結構あるためなのか、予想以上のバスの混み具合です。

こんなもんなのかなあと思いながら、バスに乗り窓の外の風景を見ている。何だろう?生きものが生を営んでいる、という生命力のようなものが、あまりに感じられない事にとにかく驚いてしまいました。本来ならいるはずの通学している学生さんが不在だという事を差し引いても、小台あたりなんて、もっと活気があってとっ散らかっている街のはずなのに。以前の自分のイメージと、今の目の前の光景とのズレが理屈では理解できるのですが、自分の感覚の中に上手く落ちてくれません。

非常事態宣言が解除されてから、商業集積地とか主要駅の周辺などの特定のエリアと、そうでない場所との「密」と「疎」のバランスが、より極端になったように感じます。日本人って自分で考えて動く苦手な人や、自分で考えて動こうとさえしない人が本当に多いなという事を、ここ数ヵ月改めて実感します。自分もめんどくさがりな部分が多々あって、それが原因で漫然と流されてしまう事がよくあるので、これからは今まで以上に気を付けないといかんです。


先週、本を整理していたら数年ぶりに出てきた、片桐仁さんの「おしえて何故ならしりたがりだから」(略して、おしり)を読んでいます。そして、読みながら、「しりたがり」なだけでは好奇心は満たされないんだという現実を直視させられながらも、笑かしていただいております。この本が「妄想編」のあとに「解答編」という構成になっているように、「しりたがった」あとには、「調べる」という行為が必要不可欠。僕のインプロ仲間のフランス人も、わからない単語がシーンで出てくると、いつもスマホ片手に調べてたっけ?良いことは、積極的にパクっていかないと。

それにしてもこの本、仁さんのパーソナリティの部分が大きいのでしょうが、知っていても役に立たない、けど知りたい、というツボを見事に突いてきます。「デコトラ」「世界一フェアなサイコロ」「TENGA」「きなこ棒」「あんずボー」「首都高の料金所」「パンダスーツ」「オカメインコのブリーダー」……等々。ああ、何て役に立たない、けど何て知りたくなる、甘美な響きの数々なのだろう!