いつも通りのスロースターターの土曜日ですが、二度寝して、昼前に起きて新宿へ。最近、お世話になっている道楽亭さんで、三遊亭とむさんの独演会をやるので聴きにいく事に。それほど大きな会場ではないので、定数の半分とはいえ、20人ほど入るとなかなかの密具合に。僕の座った場所から噺家さんまでは、1メートル位の距離。いろいろな意味で緊張します。
とむさんの高座を聴いたのは、好楽師匠の前座で聴いた時以来で、調べてみたら8年ぶり。前職がお笑い芸人だった事もあり、前座離れしていたのでいつか独演会で聴いてみたいなあとは思っていましたが、まさかここまで空くとは。成長具合を考えると、若手の噺家さんの8年って、もはや別人といってもいいかもしれません。
とは言え、古典落語あり、新作あり、ゲストありと、大変に楽しい空間を作っていただいたことにはただ、ただ感謝。ホームページを見ていると、芸以外にもプロデュース能力の高さも、とむさんの大きな武器ですね。
落語の方は、キャラクターに感情を載せていくのがとても上手いな、というのか第一印象です。元芸人さんではありますが、滑稽噺よりも今回やった「心眼」のようなシリアスな噺や人情噺の方がハマるのかな、という気がします。恩田愛さんは、カーペンターズの「トップオブザワールド」とオリジナルの曲を披露。三味線とポップス弾き語りという組み合わせは、結構、新鮮です。できたくんは、発泡スチロールを特殊なカッターを使って切り紙のように形を作っていくという、ある意味唯一無二の芸。予想を遥かに上回るクオリテイに、みなさん盛り上がっていました。
(演目)
・とむ 「落語免許センター」
・恩田愛 謡曲
・とむ 「寄合い酒」
仲入り
・できたくん 発泡スチロール芸
・とむ 「心眼」
帰り、近辺を散歩していたら、美味しそうなパンがあったので、思わず衝動買い。牛乳の風味がしっかりとしている濃厚な食パンで、見た目以上に食べごたえがありました。
少し遅い昼食を取ろうとしたら、緊急事態宣言中とはいえ、そこは流石に新宿。目ぼしい店はほぼ一杯です。他の京王沿線で済まそうかとも思いましたが、電車に乗ろうとする途中に、京王モール内で新しく出来た神座さんというラーメン屋さんがあったので入ってみることに。
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チャーシューそぼろ丼セット 1000円+野菜追加 250円
スープはあっさりした醤油味かと思ったら、後からなんの食材なのかは分からないのですが、肉や野菜の旨みが追いかけてきます。カテゴライズするのはとても難しいのですが、とにかく癖になりそうな美味しさではあります。気持ち、天理ラーメンとかに近いかもしれません。野菜ととても相性の良いスープです。
ただ、僕の食べたラーメンは麺のゆで加減が今一つ硬く、スープと上手くなじんでいないよう。チェーン店のラーメンにしては、品質を一定にするのが難しいようです。再訪するとしても、オペレーションがもう少ししっかりしてからの方が良いのかもしれません。