だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。紀伊国屋寄席6月。

森永の「小枝」が50周年ということで、いろいろなコラボ商品が出ています。確かに、自分が子供の頃からあったので、それだけ息の長い商品だと言われれば、おっしゃる通り。ダースって時々他の商品や企画とコラボする時がありますが、コラボするたびにブランドのアイデンティティーがブレブレになっているように感じてしまうのは、自分だけでしょうか?「パンダース」の時にも薄々思っていたのですが、こだわりがあるように見えて、四角い事以外に、意外と個性がないような気がないのでは、という気も(笑)多分、自分の気のせいなのでしょうが……。

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バタバタした昨日が終わり、月が替り、今日は落ち着いた1日。昨日と2で割るとちょうどいい作業量なのですが、現実はなかなかこちらの都合のいいようにはいってくれません。

ただ、こちらにとってありがたかったのは、忙しい方の日が、今日ではなく、昨日だったこと。今日は、久しぶりに紀伊国屋寄席があります。2月の頭に紀伊国屋ホールの耐震工事でしばらくお休みになるという案内があった時には、結構長いなあと思っていたのですが、いざ4ヶ月経ってみると、想像していた以上に待たされたという感じはしません。耐震工事だけでなく、椅子も新しいものになった模様。椅子のシートが良くなって高さも高くなったので、以前のように座布団を使わなくても、かなり座りやすくなりました。舞台の方はあまり変化してないようなので、噺家さんのみなさんは口を揃えて「実感がない」とおっしゃっていましたが、お客にとっては大変にありがたい変化です。

それでも、書店さんに併設していて歴史もある大変貴重な劇場なので、再開して一発目の公演を見れるというのは、やっぱり嬉しいものがあります。目出たい場所に立ち会うと、その目出度さを、おすそ分けしてもらったような気分にもなります。今回は記念で手拭いをいただいたので、尚更です。

今回、個人的にツボだったのが一之輔師匠。太鼓持ちが騙されたのに気づき、その腹いせに鰻屋の酷さに説教するくだりは、魂の叫び。大爆笑させていただきました。「マヨネーズは鰻の薬味じゃねえ!」はまさに至言です。

さん喬師匠の「寝床」は全体的に軽妙なのですが、その軽妙さが義太夫好きの旦那さんの品を失わす事なく、等身大の「困った人」になっていて、とても面白い噺に仕上がっています。他の噺家さんの噺だと、この下手の横好きの旦那さんを、割りと大きく、極端に演じることが多いのですが、こういう演じ方でも楽しめる噺なんだなという発見がありました。さん喬師匠の噺を聴く時には、割りと重めの人情噺に当たることが多いので、今回の「寝所」のような噺を聴けて良かったですし、こけら落しのトリにふさわしかったように思います。



(演目)
・春風亭与一 「唖の釣」
・金原亭馬玉 「締め込み」
春風亭一之輔 「鰻の幇間

~仲入り~

翁家和助・小花 太神楽曲芸
柳家さん喬 「寝所」

※開口一番は、噺家さんの名前は分からなかったのですが、演目は「一目あがり」です。

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