少し家事を済ませて、昼前から出掛ける。今日は、国立演芸場の中席。
今日については残念な事に、お客と噺家さんとの呼吸が終始合っていませんでした。確かに客席もまばらでしたし、通だと思われる方も末広亭の方に行っているのか皆無のように見えましたし、僕も含めて客席のノリも明らかに悪い。それを察して噺家さんたちも懸命に盛り上げようとしますが、笑いも拍手もまばら。何とかしようとすればするほど空回りしていくようでした。申し訳ないと思いますし、気持ちは分かるのですが、噺家さんが入れ替わるたびに、笑えと言われ続けても……(笑)歯車が合わない時というのは、こういうものなのかもしれません。
噺を観客が頭の中でイメージして成立するので、観客と噺家さんが両方揃って、始めていい高座になる。この辺が、落語の難しい所でもあり、凄い所でもあるという事でしょう。日本人でさえ難しい事を、先日聴いた三遊亭好青年さん(スウェーデン人)のように外国の方が自ら進んでよろうとするのですから、いい意味で正気の沙汰じゃない(笑)そして、聴き手の側も勉強という事でしょう。
今日は、いい勉強になりました。
(演目)
・桂南海 「子ほめ」(開口一番)
・春風亭昇りん 「ブーケの行方」
・三笑亭夢花 「松山鏡」
・新山真理 漫談
・三笑亭夢太郎 「たがや」
~仲入り~
・三遊亭夢丸 「鹿政談」
・コント青年団 コント
・桂小南 「ハワイの雪」