だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記②。新宿御苑の外側を歩いて道楽亭さんへ。その後、坂本頼光、笑福亭べ瓶二人会。

星のホールの芝居が終わって、三鷹駅まで着きそこからどう移動しようか悩む。次の目的地は、新宿三丁目にある道楽亭さん。多分、中央線で新宿まで行き南口から歩くか、荻窪で丸の内線に乗り換えて、新宿三丁目で降りるのが一番間違いのない線。ただ、時間に少し余裕があるので、いつもと違うルートで歩いてみたいとも思います。

なので、今回は総武線に乗り千駄ヶ谷駅で降りて、新宿御苑沿いに時計回りに歩いてみる事に。思った以上に目的地に近づいてくれず、ほんの少しだけ焦りましたが、なかなか楽しかったです。新宿御苑を裏側から見ると、出来てからかなりの時間が経過している事もあり、手入れの行き届かない所は独自の生態系が出来上がっていて、なかなかに面白い。中を歩いているだけではなかなか気が付かない発見です。

こうやって歩いていて実感するのは、この周辺のエリアに新宿御苑、代々木公園、明治神宮等の自然豊かなエリアを配置した、都市開発に携わった人達の炯眼。もし、新宿と渋谷の間にこの緑の緩衝地帯がなかったら、東京そのものが、もっとまとまりのない場所になっていたでしょうし、新宿、原宿、渋谷は個性のない街になっていたに違いありません。うん、凄いなあ。

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そんなこんなで、のんびりと一時間弱位歩いていたら、開場時間ギリギリに道楽亭さんに到着。本日は、活動弁士坂本頼光さんと鶴瓶師匠のお弟子さんのべ瓶さんという、異色の二人会。もうすでに10人弱の方が先に並ばれています。お二人の、特に坂本頼光さんの人気を甘くみていました。

オープニングのお二人のトークでもおっしゃっていましたが、何といっても坂本さんは、この日放送分の「笑点」の演芸に出演されてた方なのですから(笑)国民的番組に出演されていた方を20人ちょっとで独占できる贅沢っていったら……。もう、たまらないです!6時半からはじまってみっちり2時間半。二人ともサービス精神がありすぎて、21時を回って都から睨まれないかと、こちらがヒヤヒヤしてしまいました。

(演目)
・頼光 「喧嘩安兵衛」(坂東妻三郎主演)
「サザザさん 第7話」
・べ瓶 「鼠」

仲入り

・べ瓶 「真田小僧
・頼光 「鳥邉野心中」(林長二郎主演)

「サザザさん」は坂本さんが作画、編集、声を全て独りで行った、自主製作アニメ。日曜夕方に放送されている某国民的アニメのパロディーですが、猛毒が半端ないです。アゴラ劇場で初めて1話を見たときの衝撃はいまだに忘れられません。いつか某財団に消されるのではないかと、心から心配になってきます。今回上演した7話は、先日お亡くなりになられた、田中邦衛さんがなぜか登場する回でもあります。

べ瓶さんの「真田小僧」は子供目線から語っている、少しだけ異色の作品。師匠に三回破門されたトンパチさと、三回許された落語や人への愛情。その両面併せ持っているのが、べ瓶さんの大きな魅力だと思います。

鳥邉野心中の主演の林長二郎さんは、のちの長谷川一夫さん。男の自分が見ても、ほれぼれとするいい男です。この人なら、女性が片っ端から一目惚れするという設定も納得です。