朝から余裕をかましていたら、赤ペン瀧川さんのトークショーの開演時間を一時間遅く間違えていて(おまけに開場も開演の1時間前なのに30分前と勘違いしてしまう)、シャワーを浴びている最中に気づき、慌てて家を出る羽目になる。全く、年の瀬の最後まで何をやっているのだろうか?我ながら困ったものです。
(´ヘ`;)
まあ、それでも無事に開演時間には間に合い、頭からまあまあの席で見れる事に。今回のトークショーは、年末に瀧川さんの一年を振り返るというもの。自分は去年から参戦させてもらっています。去年以上に映画やドラマのレビューの仕事が多かった模様。先日のB&Bさんで瀧井朝世さんが、本を読みたくなるようないいあらすじを作るのには、それなりの手間とスキルが必要だという事をおっしゃっていましたが、瀧川さんのレビューもそれに通じるものがあるなあとつくづく感じました。瀧井さんや瀧川さんのようにネタバレにならないように要約するスキルの需要というのは、当面は増えることはあっても減ることはないのではないでしょうか。
瀧川さんのレビューを聴いていると観たい映画が増えてしまい、アマゾンプライムに加入しようかと真剣に悩んでしまいます。以前のようなエロメールを添削していた面影は、もはや微かにしか残っていません(笑)それでもエロでも映画やドラマでも、ここぞという所で予想外の角度から突っ込んでいくスタイルは変わりません。基本他人の人生にはあまり興味のない自分ですが、ただ面白いだけでなく、役者さんがどういう日常を送っているかが垣間見える部分もあり、そういう部分でも貴重なトークショーです。みっちり二時間半きっちりと楽しませてもらいましたし、映画の情報もかなり仕入れる事ができました。
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ビーフカレー 750円。頼んでから出てくるまでに一時間半掛かる。遅くなるのは仕方とないのですが、さも当然のような態度を取られた時には、さすがにカチンとくることに。開演時間を一時間間違えてしまい急いで現地に行った皺寄せが、こんな形でくるとは……。
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毎年作っているタオル。もはや縁起物の風格さえ漂わせています。
その後、バスで新宿三丁目に移動して、そのまま紀伊国屋さんへ。紀伊国屋寄席まで時間があったので、久しぶりにゆっくりと書店さんを回る事に。今年失効するポイントを使って、日高トモキチさんの作品集と中公文庫の江戸商売図絵を購入。日高さんの本は、先日のB&Bのトークショーで瀧井さんが薦めていて、読みたいなと思っていた本です。
本を買って鞄が重たくなりましたが、構わずそのまま今年最後の紀伊国屋寄席へ。ここ数年はさん喬師匠がトリを取ることが多かったのですが、今回は仲入り前の出番。福禄寿という噺はいままで高座で聴いた事がなかったのですが、圓朝作で今ではさん喬師匠以外にやり手がいない噺で、師匠の十八番の一つになっているそうです。分限をわきまえずに背伸びしてしまう人の弱さを描いた人物描写と、年末の雪景色の風景描写。その両方が見事で、「落語にこんな噺があるんだ」と思いつつも、思わず聞き入ってしまいます。
さん喬師匠の替わりに今年トリを取ったのが、小さん師匠。こちらは軽妙で、宿屋の主人も宿に泊まった男も、どこか人のいい憎めない所があり、安心して心地よく聴ける噺でした。個人的には、小菊師匠の「蘭蝶」は、以前墨田で新内多賀太夫師匠のものを聴いた時には頭の方だけだったので、今回はその先も聴くことができて嬉しかったです。二人一組で街を歩きながら演奏するのが、「新内流し」という新内節特有の演奏形体だそう。今回は、二人一組で立ったまま演奏。寄席の色物とはひと味違った本寸法とも呼べる新内節を披露していただけました。
(演目)
・古今亭菊一 「金明竹」(開口一番)
・柳家緑太 「あくび指南」
・三遊亭天どん 「初天神」
・柳家さん喬 「福禄寿」
~仲入り~
・柳家小菊 「新内 蘭蝶」
上調子 柳家小春
・柳家小さん 「宿屋の富」