だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。魔夜峰央展。切手の博物館。高田馬場・立ち食いそば「吉そば高田馬場店」。

先週が予想外に忙しかったので、今週どこかで揺れ戻しのような状態になると予想していたのですが、案の定というか、それが今日やってきました。若い頃は質はともかくと、仕事の量が多い職場が多かったので、正直少し寂しくはありますし、物足りなさを感じる事が時々ですがあります。まあけど、部分は会社以外の所で、それを充たせばいい訳ですから。

事前にひょっとしたらと言われてはいたのですが、打ち合わせが終わったら、今日は午前中で仕事を上がる事に。夜に行く予定だった池袋の魔夜峰央展に。

久々の大規模な企画展示で力を入れているのか、西武百貨店にそこらじゅうにパタリロのポスターが。おかげで百貨店全体に、胡散臭さが充満しており、大変僕好みのスペースになっています(笑)

池袋も半分埼玉のようなものですから、「翔んで、埼玉」の著者の原画展をやるには、これ以上ない会場ではないかと思います(笑)

大人になるまで、少女漫画はほとんど読まなかったのですが、何故かパタリロだけは、子供の頃からきちんと読んでいました。おそらくアニメの影響が大きかったですし、少女漫画というよりは面白いギャグ漫画という感覚で読んでいたのだろうと思います。
そんな自分のような人が多いからなのか、それとも映画の大ヒットの影響なのか、お邪魔した時間帯は男性のお客さんが半分近くいたのには、ちょっとびっくりしました。


直筆原稿をナマでみて最初に感じたのは、線がとても綺麗な事。この美しい線が魔夜さんの美少年キャラのベースになっているのだと思います。



線の美しさだけでなく、必要な表現を無駄なく伝える技術がとても素晴らしいです。魔夜さんの漫画の象徴ともいえる、真っ黒な背景も、そうした一面から生まれたのだろうと思います。

中には手抜きだろうって突っ込みたくなるものもないではないですが、デザインのようになっているものも、かなり多いです。長く漫画家として活躍されているのも、沢山の引き出しを無駄なく出せるからのでしょうね。う~ん、スゴいです!



昔読んで感動した、パタリロの作品の中でも名作の評価が高い「忠誠の木」や「FLY ME TO THE MOON」の生原稿が~。主催の方たちはファンの見たいものが、よく分かっていらっしゃる!

(興奮のあまり、何の考えもなくオチの部分を撮影していまいましが、考えてみたら、漫画を読んでいない方もいたのを忘れていました。未読の方は、下の二枚の写真は見ない方がいいです。)


確か、両方ともこの巻に掲載されていたはずです。


更には「翔んで、埼玉」のお宝原稿も。


とどめに、クラウドファウンディングで作られたパタリロ像まで。とても楽しかったです。



原画展をみたあと、近くの三省堂さんにふらっと寄ってみる。文庫コーナーに行ったら「ぐるぐる博物館」という大変に自分好みのタイトルの本を見つけてしまいます。著者が三浦しをんさん?サイン本??こりゃあ買うしかねえなと思い、先日井上ひさし展に行って読まねばと思っていた「本の運命」と一緒に速攻で購入します。


所有欲も、知的好奇心も満たしたので、次はお腹を満たすべく目白に。狙っていた古苦楽さんは、祝日の翌日で本日は食事の方はお休み。いけると思ったんですけどね~。これで2回目の空振りかあ。まあ、仕方がないですね。じゃあと思い、目白から来た道を戻り、つけ麺の丸長さんを目標にするも、タッチの差で麺が完売との事。う~ん、かなり泣ける
(o;д;)o

ショックでへこんでしまい、目白で昼食を取る気力を完全に失い、駅までとぼとぼと歩き、通りすぎ右折し、更に線路沿いをとぼとぼと下っていき、切手の博物館に。電車ごしに見ると駅からそれほど歩かないように見えるのですが、思ったよりは歩く印象です。

展示では、世界中の名刺がわりともいえる図柄や絵柄の入った切手が所狭しと陳列されています。見ているだけで、ほとんど知らない国のお国柄が垣間見えてくるのが、とても楽しいです。

大きい国も小さい国も関係なく切手を貼れば、それが相手に届くし、時には金券の換わりにさえなる。メールが発達して以前ほどではないにしても、郵便という制度の広がりとすごさと、実感としてリアルに感じる事ができ、なかなか勉強になりました。
ポケモンカードとかトレーディングカードがなかった時代は、切手がその役割を担っていたのですね。一つ一つはそれほどの価値はなくても数を集める。それをきちんと分類して整理する。そして、そこにしっかりとした意味付けをもって選別する。その事によって新しい価値を産み出すことが出来る。この博物館は、そのいい見本なのだと思います。



世界最古と日本最古の切手。



展示を見終えて、高田馬場まで歩くと結構いい時間に。夕食をしっかり取る事にして、昼は、軽く立ち食いそばですませることに。駅の近くにある「吉そば」さんに。

茹で麺とてんぷらを事前に仕込んでおいて、お客さんが来ると、麺をさっと湯通しして出すシステムになっているよう。自分のいた時はたまたまお客さんの少なかった時間帯という事もあり、麺は気持ち柔らかかったのですが、ひょっとしたらそば粉の比率が高いからかもしれません。汁は値段やチェーン店だという事を考えれば、かなりしっかりとしていると思います。かつお節の風味と味がしっかりとしているのがいいです。



かきあげそば 440円。