だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記②。トキワ荘マンガミュージアム。椎名町・中華料理「松葉」。中野区立歴史民俗資料館。

何とか予約時間ギリギリに到着したトキワ荘マンガミュージアム。建物の1階の玄関を開けたら入り口があります。

出来てまだそれほど経っていないので、慣れていない所はありますが、親切なスタッフの方が多く好印象。建物は2階がトキワ荘を再現していて、1階は企画展の展示を行っているそうです。

靴を脱いでから、階段を昇ってまずは2階へと向かいます。2階は入れる部屋と入れない部屋とに分かれていて、入れない部屋には「まんが道」に出で来る昭和の漫画家たちの住んでいた30年代~40年代の光景が。これだけでも貴重だと思います。



共有の台所

入れる部屋は窓こそ塞がれていますが、手塚先生、両藤子先生や石ノ森先生など、昭和の「神々」とも方々の部屋が再現されていて、ちょっとだけ、もし自分が先生方になったら、という気分に浸れます。


特別展は手塚治虫先生の特集で、直筆原稿の他に、藤子A先生や石ノ森先生の描いた手塚アニメの絵コンテなど、予想以上に貴重な展示が。
ただただ感動してしまい、完全に思考停止してしまいました。ディズニーや宝塚のストーリーやキャラクターを、巧みに自分の漫画に組み込みながら、試行錯誤しながらさまざまな構図表現方法をチャレンジしている姿がよくわかります。

1階には特別展の展示の他にもコレクターの方の雑誌やコミックのコレクションが。こちらも貴重なもので、多分今買ったら、ウン百万円でも買えないのではないでしょうか。1冊でいいから欲しい(笑)


マンガミュージアムを出た後、少し遅い昼食を「松葉」で取ることに。道を逆走した時にたまたま見つけて、帰りに行こうと心に決めていたのです。

この「松葉」さんは、トキワ荘関係の漫画にも出てくる、僕でも名前は聞いたことのある超有名店です。
ミュージアムの2階の共用台所にも「松葉」さんのどんぶりが置いてありました。折角来たので、迷わずラーメンライスを頼むことに。一緒に頼むと、バラの時よりも100円安くなるのが嬉しいです。

ラーメンのお味の方は、塩分控えめでおそらく化学調味料も使っていないかと思います。ムダなものを削ぎ落として、さっぱりとしたお味。

麺はやや太めでしっかりとした歯応えが印象的です。複雑で濃厚な「今どき」のラーメンも大好きですが、こういう余計なものの入っていない、古きよきラーメンもそれに負けないくらいいいですね。



トキワ荘ラーメンライス 700円。


今日行きたいところにはあらかた行けたので、そのまま帰ろうかとも思いましたが、せっかくなのでもうちょっとだけ練馬方面のバスに乗り、5つほど先にある江古田二丁目のバス停で降りて、中野区立歴史民俗資料館まで行くことに。

アクセスがあまり良くないので、こういう機会でもない限り、なかなか行けない場所にあります。中野区や世田谷区や大田区などは、23区でそれなりに栄えてもいるのに、電車だとびっくりするくらいたどり着けない場所がけっこうあり、一口に東京といっても様々な顔を持っている事を強く感じる事がありますが、この場所はまさにそれに当てはまります。



中野区立歴史民俗資料館

展示室は2階にあり、常設展示室と企画展示室とに分かれています。常設展示室は中野区の歴史を年代順に追っていく部屋になっていて、中野区の歴史に関係したモノが展示されています。



生類憐れみの令が出た時に作られた、お犬樣の籠。


企画展は教師でもあり漫画家でもあった、中島菊夫さんの「隣組日記」と疎開先の児童の絵日記や描いた絵、更に戦時中の暮しで使用されていたものなどが展示されていました。
隣組日記」は挿絵も豊富で、当時の事が想像する事のできる貴重な記録です。読んでいると、厳しい時代の中でも何とか工夫して少しでも暮らしやすい環境を作ろうとする人達の暮らしを垣間見る事ができます。

深刻な状況の時ほど、ユーモアって必要なんだなという事を改めて感じます。



隣組日記