だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記①。江戸東京博物館。

朝、早めに起きて都営新宿線の森下経由で、両国に行き、江戸東京博物館へ。普通ならJR経由で行くのですが、地下鉄を使ったのは、両国国技館がボクシングの会場になっているせいで、かなり厳しめの通行規制が敷かれでいるようなので、それを回避するため。無観客だと思って甘く考えていましたが、警察も総動員でかなり厳しい規制です。一番閉口したのが、建物の入り口で手荷物検査があったこと。交通規制の話しは事前に聞いていたのですが、こちらは都の職員の方も認める完全な抜き打ち。職員や警備の方には何の罪もないのですが、本当にうんざりしてしまいます。これがあと2週間以上続くのかあ~。

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こんな感じになってました。

今回の江戸東京博物館の特別展は「大江戸の華」というタイトルで、大名や豪商の華やかな部分にスポットライトを当てています。こういう世相なので、少しでも明るく、というのと、本来ならオリンピックで来たであろう観光客を当て込んでの企画だろうと思われます。普段は、音声ガイドは一切使わないのですが、今回は声を担当していたのが林家たい平師匠だったので、特別に聴いてみることにします。音声ガイドを使うと、どうしても観賞するペースや見方をガイドのペースに合わせないといけないので、それが大変に煩わしい。まあ、その煩わしさを体感するのもたまにはいいのかな、と思います。

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展示は大きく分けて、大名家と商人とが使用したものの展示とに分かれており、大名家の中でも、最初の方は徳川将軍家に関わるものの展示になっています。デザイン的には「う~ん」と首を傾げたくなるものも若干はありましたが、手の込んだ作品が多く、見応えがあります。将軍家の下賜品が一種のリサイクルのように機能しているのが、とても興味深いです。

この「手の込んでいる」という事は、将軍家だけの特長ではなく、今回の展示全体に共通して言えることです。「限られた資源をできるだけ有効に使わないといけない」という制約が生み出した事とはいえ、子供の雛祭りの小物まで実際に使用する工芸品と変わらない出来ですし、アートとして充分に成立します。

そのアートが活かされる機会が多かったのが、大名や公家や豪商たちの花嫁道具。家の維持のために女性だけが犠牲になっていたという側面はあった事は、否定できません。しかし一方では、特に武士は、家が維持できないこと=家臣全員を路頭に迷わせること。その切実さが、華美すぎる花嫁道具に繋がったのかな、という気もします。

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企画展を見終わったら、北斎美術館など他の場所に行こうと思ったら、常設展の会場でからくり人形の実演があるそう。急遽、引き返して見ようかとチケットを買い直すと、また、手荷物検査をする事に。本当に勘弁して欲しいです。

それでもどうしても見たかったので、急いで会場に。夏休みということもあり、緩い入場規制は入ってはいますが、予想外の混雑です。今日は手荷物検査に、とことん祟られる日だなあ。もう、怒る気もしない(泣)

からくり人形の実演の方は、水銀の原理を利用した段差を降りる人形や、一度に矢を4本射たり、文字を書く人形など。メンテナンスされているとはいえ、江戸時代当事の原理でかなり複雑な動きまでできる事には、驚きを感じます。そして、それを維持保存したり、文献から再現さえしてしまうという人達が、この時代に存在するということに、人形以上にびっくりさせられました。


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続きは、②にアップします。