だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。マームとジプシー「Light House」@ルミネ0

昼前に新宿に出掛ける。

今にも雨が降りそうな雲行き。先日の失敗を教訓に、一応折り畳み傘だけは持っていくことにします。

今年の春は寒暖の差が激しい。おまけにゴールデンウィークは明日と金曜日は出勤しないといけない。いつも以上にコンディションやスケジュールの調整が難しいです。

まあ、そうなるのは自分一人ではないですし、GW中もいつもよりはダラダラ過ごすことは少ない。これはこれでそんなに悪くはないのかな、と思う事にします。


今日はルミネ0でマームとジプシーの公演を観る。コロナが原因で公演が2回延期になったので、やっと来たか、という気持ちで一杯です。

開場時間ギリギリで劇場に到着。客席を見渡していると、通常の演劇公演よりもカップルが多い印象。それも何か分かる気がします。僕もデートに誘うとしたら、選択肢の中に入れるでしょうね。

扱っているテキストももちろんなのですが、舞台美術や衣装や音楽等、ひとつひとつがとても凝っていて、おまけにおしやれ。そういった事も、大きな理由の一つだろうと思います。

それらを見ているだけでもワクワクしてしまう。日本でも数少ない劇団です。


テキストは、沖縄に住む姉妹を中心にした物語。冒頭は、何気ない食事のシーンの割には言葉の情報が過多で消化しきれないなあという印象。しぐさや動きもやや不自然なものがあり、観ていて違和感を抱いてしまいます。

ちょっと首をかしげながら観ていると、物語が進みながらも、所々、過去に登場したシーンが繰り返されます。けど、ただ繰り返されるのではなく、伸縮したり、入れ替わったり、変化したりしていきます。

観ているうちに、冒頭で抱いていた違和感がどこかに行ってしまいます。まるで現実と夢や過去の世界を往き来しているような気分になり、いつの間にか作品に引き込まれてしまっています。

観ていると、過去に時間を戻すことのできない儚さ、記憶のかけがえのなさを、強く感じてしまいます。

混然一体としているのは、時間だけでなく、空間の方も一緒。時おり、身体が空気や水と溶け合っているような感覚になりました。


言葉が過剰とも思えるテキストにも関わらず、知覚よりも他の感覚が刺激される。観ていてとても不思議な感じのする舞台でした。一年以上待っても、観に行った甲斐がありました。



入口で展示されていた、オブジェ。チャプターごとのイメージを形にしたようです。



舞台セット。


公演が終わって外に出ると、雨が強く降っている!

温暖化の影響ですっかり見慣れてしまいましたが、まるでスコールのようです。明日も仕事ですし、今日の所はおとなしく家に帰ることにします。