だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。細雪。オンライン落語会。

想定していた仕事の量が少なかったので、スムーズにいったら早く帰ろうと思ったのですが、トラブルに巻き込まれまくり、気がついたら定時近く。まあ、どうせトラブるのなら、忙がしい時よりも、こういう日の方がいいのかな、と思います。おそらく週末は忙しくなるでしょうし。まあ、それでも昼休みに、谷崎の「細雪」の中巻を少し読み進めることができましたし、普段よりは余裕のある日だったのかな、とも思います。それにしても、読み進めれば進めるほど、この小説が太平洋戦争前後に書かれたことの凄みを感じます。非日常の状態で日常を書き続ける事の難しさが、こんな今だからこそ良く分かります。

細雪(中) (新潮文庫)

細雪(中) (新潮文庫)


今日は、早く帰りたかったので久しぶりにタクシーに乗ったのですが、緊急事態宣言後の道路事情の悪さが予想以上でびっくりしました。とりあえず車に乗っときゃ安心、という心理は全く理解できない訳ではないので、そうなってしまうのは多少は致し方ないのかな、という気もします。ただ、宣言前からずっと働かれている公共交通機関の方達は、新しい苦労がまたひとつ増える事になり、本当にご苦労様だな、と思います。


早く帰ったのは、19時から遊雀師匠と遊かりさんとのオンライン落語会を見たかったから。昨日たまたまPeatixのお薦めで上がっていて、遊雀師匠なら何回もリアルの落語会にも行っていますし、万が一面白くなくても、そのお金が師匠の懐に入るのなら良いだろうと(笑)そもそもオンラインで落語会をするとどんな感じなのだろうか、という興味も少なからずあったので申し込んでみる事に。だいたい50人位の方が視聴されていたようです。お客さんと噺家さんとのアクション、リアクションに少し違和感があったり、リアルでみるより少し集中力を要するかなあ、というのはありますが、DVDを鑑賞する事を考えれば比較にならないくらい臨場感はありますし、噺家さんが面白ければ、やっぱり楽しくは拝見できますね。師匠のお弟子さんの遊かりさんは、滅茶苦茶緊張していて大変そうでしたが。↓演目です。

オンラインとはいえ、久々にリアルタイムで落語が聴けて楽しかったです。


遊雀 風呂敷

・遊かり 鷺とり

(中入り)

遊雀 船徳

日記。新宿 紀伊国屋。

会社帰りに、久しぶりに新宿の紀伊国屋さんに行く事ができました。たかが、紀伊国屋さんに行くのがこんなに大変になるとは。コロナ前は夢にも思っていませんでした。自分の想像力なんて、ホントにたかが知れているな、と今更ながら強く感じます。

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全てのフロアを回った訳ではないのですが、人の流れが以前よりは少なくなっている印象。大変に買い物がしやすい状況ではあるのですが、少し寂しくもあります。いつも買っている、池上彰さんの「世界の大問題」のシリーズの最新刊も出ているし、新潮選書のフェアも面白そう。ですが読んでいる本も結構ある上に、今日はアドホックにDVDとトレカの収納用品を探しにきたのが本命なので、グッとこらえます。

歌舞伎町で集団感染が出たせいでしょうか?東口は歌舞伎町に近づけば近付くほど、普段より人の出が寂しいように感じました。イベントのお金を振り込むために、西口のファミマに行ったので、その時、人の流れを見ていたのですが、西口は感染症以前とまではいかないまでも、かなりの賑やかさ。東口の人の流れは、感染の影響と無縁ではないようです。

日記。感染症。違うこと。

週末は、土曜日にあそこに出掛けよう、ここで買い物に行けたらな、とかいろいろと考えていたのですが、結局、夕方まで二度寝してしまい、近所のスーパーと書店に行っただけでした。緊急事態宣言前から、平日は通しで働いて、土日はほぼ自宅、という生活を送ってきたので、体力や神経の消耗がいつも以上に大きいのと、土日の運動不足で体力が少し落ちてしまっているのとが重なってしまい、少しへばり気味になってしまっているようです。

演劇、落語、読書会など、行きたいイベントは尽くオンラインになり、リアルでイベントに参加できるのはもう少し先になりそう。なので、安易に目先の外出にこだわらず、これからに向けて体調を整える時期なのかなあ、と思います。

最近の、ストレス解消と称して安易に外出し、簡単に三密を作ってしまっている人達を見ていると、コロナウィルスについてのより正しい情報を得る事の大切さを強く感じます。「お上がいったから」、「みんながやっているから」という同調圧力の強い日本人の国民性が、緊急事態宣言の時にはとてもいい方向に作用している事が多かったのですが、解除後は、マイナスの方に動いている傾向がとても強いように感じます。

日本人って、こんなにも自分の力で考えずに、「みんながやっているから」という理由で安易に行動に移すのだな、と特に最近驚かされる事が多いです。もちろん、そうでない人もたくさんいますが、それが圧倒的なマジョリティとまでいかない所が、少し哀しい所です。感染症とは直接は関係ないかもしれませんが、この状況になっても、平気で歩きスマホしている人達が結構いますけど、行動以前に自分の目の前で何が起こっているかを、見ようとさえしない。そんな状況でその人にとってベターな行動なんて取れる訳がないと思うのですが……。


ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、もっと建設的に行動するために、今目の前で起こっていることの情報がもっと欲しい。こういう時には、本ってありがたい。書店さんに行くと、さすがにコーナー展開されてますねえ。その中から、まずは入門書として、岩田健太郎さんの「新型コロナウィルスの真実」を買ってみる。できるだけいろいろな意見を知りたいのですが、まずは先日読んだ「エキスパートナース」のコロナ特集で解説されていた、岩田さんの本から読んでみます。コロナと対峙する心構えとして、「人と違うことに耐える」「人と違うことを許す」と書かれていたのに、深く感銘したので、この方の考え方をもう少したいなと、思いましたので。

新型コロナウイルスの真実 (ベスト新書)

新型コロナウイルスの真実 (ベスト新書)

日記。現実。北赤羽・立ち食いそば「元長」。

予想していた以上に、作業量が落ち着いてしまったので、問題がなければ早く上がろうかと思っていたのです。しかし、同じように今日は仕事が落ち着いている、と判断した上司が夕方から会議を入れてきました。

くっそ~。

正しい判断なだけに、ぐうの音がでない。起きているか否かは置いておいて、おとなしく座って話を聞いているしかありません。


どうぶつの森の攻略本と鬼滅の刃の売り上げが好調なので、すっかり騙されていましたが、それを差し引くと売り上げは、他の業界同様にかなり厳しいよう。もともと斜陽産業なので、今までの働き方ではかなり厳しいな、という事を改めて直視することに。


日中は散々現実を直視させられたので、仕事が終わった後くらいは、美味しいものを食べて現実逃避をしたい所。緊急事態宣言後は、お気に入りの店を回って、ささやかですがお金を落とす事を心がけるようにしております。「愛」とは「えこひいき」なんですよ、諸君。

この日、お邪魔したのは、北赤羽の浮間口を降りてすぐにある、立ち食いそば屋「元長」さん。そばの他に、以前から気になっていた、たまごかけごはんも注文。ボリュームがあって、パワフルなんですけど、体育会系の男子高校生のようなガサツさは皆無で、ひとつひとつの仕事がもの凄く丁寧。コロッケも下味の胡椒と汁との相性がすごくいいです。


問題のたまごかけごはんも、きめ細やかな溶き卵とまんべんなく混ぜられたごはん、そばのだし、そこに天かすのカリカリのアクセント。これが、立ち食いそば価格で食べられるのは、とても幸せです。
好きな時に食べられるとは北赤羽住民を、妬ましくさえ感じてしまいます。




かきあげそば 380円+コロッケ単品 140円+たまごかけごはん210円

r.gnavi.co.jp


そして、旨いそばを食べながら、菊地成孔さんの「粋な夜電波」のシーズン1~5を本で読む。

シーズン5までの全放送回を本一冊になるように内容を詰めこんでいるため、正直、家の骨組みを見ているような気分になるのは否めません。
ただ、それでもこの骨組み、しなやかで強度はなかなか強いし、建物自体が大変に独創的なので、見ているだけでもかなり面白いです。

口上のパートなんかを読んでいると、内容だけでなく、リズミカルなところがとても心地いいんですよね。こういう所は、さすがミュージシャンだなと、感心させられます。


#立ち食いそば #読書

日記。新入社員配属。

通勤電車の混雑具合が、先週末くらいから急に日常に近づいてきました。本当は素直に喜ばないといけない所なのでしょうが、電車で座って通勤できるというのは、やっぱり嬉しいというのが本音です。なので、そんな日々がとうとう終わってしまったという現実を突きつけられ残念、という気持ちもかなりの比率で存在します。緊急事態宣言時は、たくさんの方たちが自宅待機をしてくれたから、電車の中で感染するというリスクをかなり避けることも出来ましたし、座って通勤する事も出来ました。今は、素直に割りきれない部分もありますが、解除後に新たに通勤通学する方たちには、出きるだけ優しい気持ちで接する事ができるようにしたいものです。


うちの会社も、今まで凍結していた課員人事が発令されたり、今日から新入社員が各職場に配属になりました。今年の新入社員は、机上以外の研修がほとんどできなかったそう。帰りの電車でも新入社員らしき集団をいくつか見かけたので、うちの会社だけでなく、都内の他の事業所でも同じような対応をしている所が結構あるようです。おそらく、不安で不安で仕方ないかとは思いますが、頑張ってもらいたいものです。自分だけでなく、影ながらあなた方を応援してくれている人は結構いるのだという事は、忘れないでもらいたいですね。



今日は、河合祥一郎さんの「あらすじで読むシェイクスピア全作品」を読み返す。付箋を貼った部分をメモに取りながら、以前読んだ記憶を少しずつ掘り起こしていく。

そうだった、そうだった。「ロミオとジュリエット」は僅か6日間で起こった話でした。ガンダム一年戦争以上の慌ただしさです。「夏の夜の夢」の季節は夏至祭前夜ではなく、4月30日でした。この本を読んでいると、自分はシェイクスピアの戯曲が全然詠めていないという事が分かりますし、あらすじがわかった所で、作品の魅力をいささかも損なわないという事も、良く分かります。とりあえずは、読もう読もうと思いつつ、すっかり棚上げ状態になっている、「ジュリアス・シーザー」、いい加減手をつけようかな、と思っております。

日記。ガス警報器。町歩き。

ガス漏れ警報器の調子が何か悪くて困っています。そろそろ寿命で器械そのものが交換だという話は聞いていたのですが、放置しておくと、「ピッ、ピッ」という甲高い警報音が一定時間置きに流れてしまう。その癖、警報音を止めようとすると「電池切れです」という少し低めの女性のアナウンスを三回繰り返さないと、止まってくれません。なので、東京ガスに話を聞きに行こうと思っていたのですが、予想以上に疲れが溜まっていたのと、病的なまでのめんどくさがりが出てしまい断念。言い訳にしかならないのですが、土日に無秩序な人混みの中に入っていく事に、まだまだ恐怖を感じてしまっている自分がいます。

ニュースを見ていると、潮干狩や湘南海岸がすごい混雑だったようですけど、皮肉抜きで、良くあんな危険な場所に自分から進んで行く度胸があるなと関心してしまいます。



自分の最近のモットーは「出きるだけ争わずに、隙間を見つける」

時折、自分だけで世界が成立していると勘違いしているかのように振る舞うおっさん相手に、心が乱れてしまう事がありますが、出きるだけ、目くじらをたてないように生きていきたいです。けど、自分もそうですけど、おばちゃんと違って、おっさんってユーモアも可愛げも謙虚さも何にもないからなあ(笑)


自宅で「散歩の達人」の最新号を読み終える。自分なりの町歩きの仕方のヒントがいろいろと載っていて参考になりました。多分、みんなの「楽しい」にただ乗りしたり、この時期だからここに行楽に行くという事ではなく、自分なりの人生の楽しみ方を見つけていく事が、これからは今まで以上に大切になってくるのだろうと思います。そんな事を考えていると、以前、池袋のジュンク堂さんのイベントで、東京都市大学の学生さんの案内で、雑司が谷を歩いたのを、ふと、思い出す。あれは、楽しかったし、行ったお店の事は、今でもかなりはっきりと覚えています。あの時にテキスト替りに読んだ、「ストリートウォッチング」をもう一度読み返してみたくなりました。

日記。演劇について。その他。

昨日の夜、普段インプロのクラスを受講しているスタジオから、一部のクラスの再開の連絡が来ました。宣言の解除後に、再開に向けて動き出した劇場もポツポツと出てきましたし、演じるという事を生業にしている方達の居場所が、少しずつではありますが戻って来つつあるのは、本当に嬉しい限りです。

娯楽としてだけでなく、コミュニケーションツールとしても、演劇には一方ならずお世話になっているので、今回のようにコミュニケーションのあり方ごと演劇が壊されていく状況には、ただただ驚き、そしてなすすべもなく戸惑っています。東日本大震災の後でさえ、東京では、たとえ客席が半分しか埋まらなくても、照明がかなり抑えられた状況でも、一週間後には劇場でお芝居が上演する事ができていました。今回の状況の悪さは、大震災の時以上ですし、再開されても、演者と観客との関係は、少なくてもしばらくの間は、コロナ以前とは同じではいられないでしょう。



いかん、いかん(笑)今日は、こんな事をとりとめもなく考えていられる状況ではなかったです。まずは、目の前の仕事を片付けないと。

おとついの作業量がかなり多かったので、その分今日は落ち着くかな、とかなり甘く考えていたのですが、どうやら本当に甘かったようです。黙々とこなしていきますが、次から次へと仕事が来て、とにかくキリがない状況に。ただ、唯一ありがたいのは、緊急事態宣言が解除されて、飲食店の夜の営業が少しだけ緩和されたこと。今までは、ちょっと残業して、街に出るとすぐ20時になってしまう状態。平日は、独り身で自炊するのは、結構しんどいですしねえ。そのため、お店で夕食を済ますために、仕事のやり方も相当工夫を強いられましたが、これからは多少は余裕をもって仕事できます。


そんな少しだけ安心した状態のバスの中で読み終えたのが、岩政大樹さんの「ピッチレベル」。日頃からの積み重ねやディティールの積み重ねが大切なのは、仕事も一緒ですね。岩政さんの姿勢で、見習いたいなと思ったのは、一見すると分かりきったような事でも、きちんと一つ一つを言葉にして、確認しながら自分の思考を積み上げていること。こんな事言わなくても分かるでしょ、と思っている事が他人から見たら意外と当たり前でなかったり。言語化しようとすると、なかなか分かりやすくシンプルに伝えられない事って、結構ありますし、自分はその手間を、めんどくさがって端折る事が本当に多いですからねえ。サッカーの見方が変わるだけでなく、日常でも役立ちますね。この本は。


※6/4追記。
会社の帰りに、2ヶ月以上ぶりに池袋の洋食屋「ミヤマ」さんに行ってきました。営業時間も22時まで延びてくれたので、残業後も行けて、本当にありがたいっす。チキンカツの大きさと味は相変わらずで、嬉しいっす!

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Cランチ(チキンカツ+クリームコロッケ+目玉焼) 930円。