明日、東京でも緊急事態宣言を解除する事が決まったらしいです。ただ、仕事帰りに池袋を歩きながら町を見ていると、明らかに浮かれきってしまっているなと見受けられる人達が一定の割合存在していて、彼等が浮かれれば浮かれるほど、解除を手放しで喜べなくなってしまっている醒めた自分がいます。「浮かれる」ところまでは、心情的にもよく理解できますし、構わないと思うのです。問題は「浮かれきって」しまう事。そうなると物事が俯瞰して見れなくなり、近視眼的でエゴイスト満載の思考に陥ってしまいます。
ふと思ったのは、この状況というのは、役者のありようにとてもよく似ています。いい役者さんは、役に集中しつつも、舞台や他の役者さん全体にきちんと目を配っている。共演者や周囲を見ずに、自分の役ばかりに没頭している役者さんというのは、かなりの比率で自分に酔っていて、見ていても美しくない事が多いです。
そんなこんなで、偉そうな事を書いてしまいましたが、実は自分もテンションが上がると、周りが全く見えなくなるとインプロの先生によく指摘されます。なのでこの文章も、半分以上は自戒を込めて書いています。
池袋西武の建物に入っている三省堂さんに行くために、百貨店に入ったのですが、入り口を制限してマスク着用して、検温をクリアし、その上で消毒液で手を殺菌しないと建物の中に入れない状態になっています。こういう時に、地に足のついた対応をしていただけるのは、こちらが冷静に対応する上でも、とてもありがたいです。
三省堂さんに行ったのは、看護雑誌の「エキスパートナース」を買うため。特集が「コロナウイルス感染症」だったので、医療関係者の方がどのようにこのウイルスを捉えているかを知りたかったのです。
『この感染症対策に大事なのは、
「みんなと違っていることに耐える」「みんなと違っていることを許す」ことです。
「ジョギングは問題ないらしいよ」といって、みんなが同じ場所で集団を作って走れば、それはリスク行為です。』
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- 発売日: 2020/05/20
- メディア: 雑誌
という特集内の文章は、常日頃から何となく思っていた事を、きちんと言葉にしてくださっていて、本当にありがたい、のひと言。今後の自分の行動のとてもいい規範ができました。