午前中は身体を休めることに専念するつもりが、二度寝して気がついたら2時になってしまう。全ては漫然と過ごしてしまう自分の責任なのですが、ボーッとしていると時間はあっという間に過ぎていってしまいます。コツコツと山田風太郎の「人間臨終図鑑」を読んできて、漸く最終の4巻になったのですが、多くの素晴らしいことを成し遂げた人たちが、今の自分の年には既に存命でない事に改めて驚かされますし、そこと比較してはしけないと思いつつも、彼らと比較した時の、今の自分のちっぽけさに焦りのようなものを感じます。

- 作者:山田 風太郎
- 発売日: 2011/12/02
- メディア: 文庫
今日は、夕方からシアタートラムで「地域の物語ワークショップ」の映像発表会。本来なら、ワークショップで積み上げてきた事を演劇で発表するもので、毎年盛況らしいのですが、今年はコロナで発表会が出来ず、無観客で撮影したものを映像で見る会になったそうです。
毎年テーマが違っていて、今回のテーマは「家族」だそう。最初に男性だけのチームの映像を見て、その次に年齢性別ごちゃまぜのチームの映像を見ました。映像という事を差し引いても、内容も演技も予想以上にレベルが高くて、まずはびっくり。下手な小劇場の有料公演より全然面白いですし、演者さんもそうした舞台に出演されていてもおかしくないレベルの方がちらほら見受けられましたし、その他の方も特に男性チームの方は、いい意味で「濃ゆい」方ばかりで、見ていてとても楽しくなりました。けど、見ていて楽しければ楽しいほど、これが演劇という形で上演できない現状にもどかしさを感じてはしまいましたが。
テーマが「家族」という身近な問題という事もあって、見ているとどうしても自分に置き換えて見てしまいますね。自分と同じか違うか、同じ立場にもし自分がなったらとか、というふうに。ただの作品として見るだけでなく、人と自分との違いについて改めて考えたり、その違いを個性として楽しんでみたり、やりきれなさを感じてみたりする。それで、改めて自分の家族の大切さを知ったり、自分が抱えている問題が、決して自分だけのものではないと知り、気持ちが楽になったり、エネルギーをもらったりします。最初は映像発表会という形式なので、見に行こうかどうか悩んだのですが、結果的には見に行ってとても貴重な経験になりましたし、いい刺激をもらいました。
(おまけ)
発表会の前に、シアタートラムの前にお店があったので、つい衝動買いしてしまった、銀座に志かわの食パン。パン持って劇場に入った時には、流石の自分も何しにここに来たのか良く分からなくなりました(笑)速効で劇場のコインロッカーに預けました。
ちなみに、パンは翌日おいしくいただきました。(8/4追記)