だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。pity man「みどりの山」@三鷹芸術文化センター 星のホール。

仕事量が少ないそうなので、急遽、病院に行くために休ませてもらう事に。考えてみれば、誰に任せても大丈夫な状況の時に無理して出勤するよりは、自分の身にもっとプラスになるような時間の使い方をした方がいいのかな、という気が最近してきています。こういう世知辛い状況だからこそ、現状維持に甘んじる事なく、考えて常に実行していく事が大切なのでしょう。

そう考えているのは、おそらく自分だけないようで、久しぶりに行った病院でも、受け付け時間ややり方が大きく変わっていて、最初は大きく戸惑う事に。第一、普段の受け付け開始時間に開いていないのですから、誰にも聞くことさえできない(笑)
狙いとしては、病院での患者の滞留時間の減少、発熱している患者とそうではない患者とを分けるという狙いがあるよう。所々、先生と看護士さんとの話が食い違っている事に、少しだけ不安は感じるものの、上手くいって欲しいとは思いますし、応援はしています。いや、マジで(笑)こういう食い違いのときには、大抵、看護士さんの方が正しいのは、開業医あるあるなのではないでしょうか。


家事や用事があったので、一旦家に戻る。洗濯や片付けを少しやっていたら、思いのほか腰が重くなってしまい、夕方まで自宅でじっとしてしまい、そこからバスに乗って三鷹芸術文化センターに向かう。時間があったら、駅近辺で夕食にしようかなと思って早めに家を出たのですが、乗るバスを間違えてしまった事に途中で気が付き、そこからセンターまで30分強歩くハメになってしまいました。早めに家を出ておいて本当に良かった!今、思えば普段乗るバスの一つ手前のバス停に待っていたような気がします。最近この手のポカが多いなあと感じます。年とともに不注意になってしまっているのか、それとも以前ほどは他人に弱味を見せないように張つめてピリピリなくなったのか。多分どちらの理由もあるのだろうと思います。


そんなこんなで、ギリギリ開場前に着いた三鷹芸術文化センターで観るのは、pitymanさんの「みどりの山」。

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近未来の日本と思われる場所の、都市から離れた場所にあるとある施設。そこでお金のために代理出産をする男女やそこに関わる人たちの人間模様を描いたお話し。最初に感じたのは、会話を描くのが本当に上手いなという事。極力説明台詞を排除しつつ、何気ない会話で世界観を表現し、ストーリーを進めていくあたりに非凡さを感じます。最初は、お腹の大きな男性が出てきた時は、頭の中にいくつもの「?」が並びましたが、舞台が進んでいくに従い、いつの間にかそこの世界にきちんと入り込んでいけるのは、会話の力が大きいと思います。関係性の作り方とか結構難しい脚本だと思いますが、役者さんも脚本にきちんとくらいついてしっかりと作っているように見受けられ好感が持てます。

充分に水準以上には面白かったのですが、面白かったが故にもったいないと感じたのが、舞台の外側の世界、例えばこの世界がどんな世界で、なぜ男の人まで出産するのか。その社会的だったり技術的な背景をもう少ししっかりと描ききって欲しかったです。人物の会話を作るのは本当に上手いと思いますので、更にそこが描けたら、作品のもっと奥行きのあるものになったと思います。