だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。ららぽーと富士見。「橋爪功朗読の夜冬」@ふじみメインホール。映画「三角窓の外側は夜」。

雪が降るという予報もありましたが、朝から雨。けど、いつ雪に変わってもおかしくない寒さです。緊急事態がなくても、出かけるのが面倒になります。けど、そうもいってられないので、昼過ぎから出掛ける事に。雨を見越して早めに鶴瀬駅に着いたら、ららぽーと行きのバスが、緊急事態宣言なんて関係ないよというばかりの混み具合。おまけにマスク越しとはいえ、バスの中では平気でくっちゃべっているし。東京ほど被害がひどくないのか、危機意識が薄く、都心と比較するとのどかささえ感じます。

バスを降りたあと、本当に思わず、小さい声で「これだから埼玉は」と毒づいてしまったら、ららぽーとの前の路面でこけてしまい、その埼玉県人のみなさんに助けてもらう。人の悪口はいうもんじゃない、と心から反省。東京ほど飲食や買い物できる場所がたくさんある訳ではないし、別にここの人達が悪いわけでもないですし。

今日は、富士見のホールで橋爪功さんの朗読を聞きにきたのですが、雨を見越して移動したので、開演までちょっと時間がありそうです。なので、ららぽーとに入って昼メシにする事に。入ってみると、バスに乗っていて感じでいたほどの混雑はなく、割りとスムーズに人が通れる状態。まあとにかく広くてデカイ。同じららぽーとでも、大きさだけだったら豊洲よりも大きいかもしれません。フードコートに行ったら、三代目たいめいけんとか、つじ田とか、都内のそうそうたるお店が出店していて、想像をかなり上回るお店の豪華さと大きさに、とにかく驚いてしまいます。自分は、あんかけ焼きそばで有名な梅藺さんのやきそばを注文する事にします。

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梅蘭やきそば 840円(たまたま普段よりお得な日に注文)



お腹も満たされた所で朗読会に。開演前に傘をめぐってひと悶着。傘立てがないので、仕方なくすこしだけ通路側に立てて置いていたら、スタッフの一人に邪魔だから隣の席の人の邪魔になるかもしれないが、地面に横にして置けと言われる。あまりのひどい対応にさすがにキレそうになり完全拒否する。こんな嫌な気持ちになるために、わざわざ富士見まで来たんじゃないんですけどねえ。

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朗読の方は、前半は宮部みゆきさんの「幻色江戸ごよみ」から「神無月」。10月だけ泥棒に入る犯人の謎ときとその真相を、料理屋の主人と岡っ引きとのやりとりを交えながら明らかにしていくお話しです。料理を飲み食いいているシーンは、本当に江戸にタイムスリップしているよう。宮部さんの見事な描写がより映える演出と、橋爪さんの朗読がお見事です。

休憩を挟んで、後半は鷺沢萠さんの「さいはての二人」から「二人」。全ての責任を放り出して逃げてきた男と、その隣に住んでいる少女との交流を描いた物語。橋爪さんの朗読の緩急のリズムが絶妙で、気がついたら、話の世界にどっぷりと入り込んでしまいました。前後半合わせてみっちり二時間以上ありましたが、しっかりと楽しめました。こういう形での本との関わり方もたまにはいいですね。


終わったあと、バスが混みそうだったので、時間稼ぎを兼ねて、ららぽーとのTOHOシネマで「三角窓の外側は夜」を見る。

幽霊が見える事からいじめにあい内向的になってしまった青年が、ドライな除霊師に目をつけられ、彼の助手として働くことに。危険な事はないといっていたはずなのに、その言葉とは裏腹に次々と危ない事に巻き込まれる。そして警察のバラバラ殺人の解決に協力していた時、更なる危険が……。

始まった時点で、観客が二人しかおらず、いろいろな意味でやっちまったなあと思っていたのですが、映画そのものはまずまず面白かったです。まあキャストが岡田将生さん、志尊淳さん、滝藤賢一さんと、それぞれタイプの違ういい役者さんが揃っていますから、この3人それぞれのやりとりだけで、ある程度は見れてはしまうのというのはありますけど。

この映画のヒロイン役ともいえる平手友梨奈さんも、しゃべらない時の演技は本当に素晴らしい。それだけに逆にしゃべった時の演技の雑さが本当に勿体ないです。演出レベルでどうにかなんなかったのですかね~。

脚本も、原作を意識しすぎて少しいろいろな要素を盛り込みすぎた部分はありますが、それを差し引いても、よくまとまっていると思います。よくまとまっているというのは、脚本だけでなく作品全体にもいえます。

一方で、強烈な驚きがあったり、強い感情を揺さぶられたりなどする、「これは」という極め手にやや欠けているなという印象を受けたのも事実。それでも、娯楽作品としては充分に楽しめるので、もっとお客さんが入っていい作品だとは思います。

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映画が終わったのが、ギリギリ20時。その段階ですでにららぽーとの一部のエリアが閉鎖され、エスカレーターで下に降りれず、少なくない時間、建物の中をさまよう。やっと脱出できた時には、結局バスは大混雑。われながら本当にアホでした。