午後から出かけるので、早めに出て、現地で食事でもしようかなと思っていたら、モタモタしてしまい予想以上にギリギリになってしまう。
普通から快速に乗換え、途中から準特急に乗換える。乗り換えた浅草線がビミョーに遅れたり、現地に着いても、なかなか目的のホールが見つからないのに案内の人間がいなかったり、慌てれば慌てるほどトラブルを呼び込み、それが焦りやいらだちとなり、更なる新たなトラブルを呼び込む。そんな悪循環に見事なまでにはまります。
それでもいかにも古典芸能を見に来た、というおばあさんの後ろにくっついていき、何とか、本当に何とか開演1分前にたどり着く。食事どころか、トイレにいく余裕さえゼロです。
今日聴く新内節とは、江戸時代中期に江戸で生まれた浄瑠璃(三味線伴奏による語りもの)の事。
多賀太夫さんの情感たっぷりで、色気のある語り口に思わず聞き入ってしまいます。今はしっとりとした語り口ですが、年を取って枯れてくると、今以上に味わい深いものになっていくのだろうなあ。
二曲めの「明烏夢泡雪」は、落語の「明烏」の元になったとも言われている作品。物語でいえば、落語の方が導入部で新内の方がクライマックスから結末にかけての部分にあたる感じでしょうか。
以前、柳家小菊師匠の「明烏」を聴いた時には三味線が一本だったのですが、今回は二本で演奏されています。男性と女性との情感が絡み合っているように感じられる所もあり、聴いていると二本で演じる方が、ちょっとだけエロく感じたりします。(あくまで、僕個人の感覚ですが)
(演奏曲目)
一 若木仇名草(蘭蝶)
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当日の案内。なぜか、撥やらミカンやらをいただいてしまいました。
折角、ここまで来たので、浅草まで足を伸ばそうかとかとも思ったのですが、近くに墨田区の博物館があるとの事で行ってみることに。住宅街のど真ん中にあったので、少し分かりにくかったのですが、何とか無事にたどり着けたので見学することにします。
展示を見るまで、すっかり忘れていたのですが墨田区の南半分に当たる部分は、江戸時代に埋め立てられるまで、海だったり、湿地帯だったりした場所。
そのせいかは分かりませんが、墨田区が少なくても江戸時代までの郷土の歴史教育に大きくは力を入れていない事が良くわかります。区の規模を考えるとスペースもやや手狭なのが少し残念です。
ただ、限られたスペースの中で、かなり工夫して展示をしているのはとても良く伝わってきて、自治体とは対照的に、学芸員の方はとてもいい仕事をされていると思います。
特に、東京大空襲では墨田区が23区内で最大の死傷者を出したとの事。その当時の光景を被災された方に絵で描いてもらった展示などは、ここでないと見ることは出来ませんし、知ることのできなかった事。なかなかいい勉強になりました。
資料館を出た後は、今度こそ浅草に、とも思ったのですが、吸い寄せられるようにスカイツリー方面に。ソラマチにも一度も行った事がなかったこの機会に行ってみることにします。
それにしても、どこを見ても、ファミリーとカップルと女子の団体さんばかりで、おっさん一人だとこの上なく場違いです(汗)それに12月という事もあり、かなりの混雑です。それでも、コロナ前と比べたら、比較にならないのでしょうけど。
┐('~`;)┌
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ライトアップされたスカイツリー。
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ソラマチ。
場違いな事は良く理解できたので、もう夕方ですが、まだ食べていない昼寝メシを食べたらさっさと退散する事に。せっかくソラマチに来たのになあと思いつつも、安心のクオリテイの神座さんへ。
スープがさっぱりとしているので、麺やチャーシューがするすると胃のなかに入っていきます。気のせいかもしれませんが、恵比寿で食べた時よりもスープはよりさっぱりしているように感じました。
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チャーシュー麺 1100円+大盛 200円
帰りは、とりあえずは東武線で浅草まで行くことに。すぐ電車が来たのに、特急スペーシア。思わず舌打ちしそうになりましたけど、東武スカイツリー駅~浅草駅までの間だけは特急券なしで乗れるそう。とてもありがたいサービスでかなりうれしい♪
遠慮なく乗らせてもらいました。
今までちょっとだけ「東武伊勢崎線風情が、スカイツリーラインなんて気取ってるんじゃないよ」と思わなかったといえば嘘になります(笑)けど、これからはその態度を改めるように努力しようとは思いました。
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数分とはいえ、ありがとうスペーシア!