だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。塙保己一記念館。赤城乳業本庄「5S」工場見学。本庄・立ち食いそば「本庄そば 上りホーム」。

今日は、ずっと楽しみにしていた赤城乳業さんの工場見学。運良く昨日と今日だけ、仕事量が落ち着いてくれたので、堂々とお邪魔できます。

 

行き方をいろいろとシミュレーションしたのですが、東京都下から行く場合、一番近いのは八高線に出て児玉駅から向かうルート。ただ、八高線の本数が少なすぎるのがネックです。

一方で一番アクセスがいいのは、本庄駅からバスに乗る方法。ただ、そうなるとかなりの遠回りになる上に、料金も余計に掛かります。

 

かなり悩んだ末に、行きは東武東上線で小川町まで向い、そこから小川町か寄居から八高線を乗り継ぐ事に。

今まで森林公園駅までしか行った事がなかったのですが、そこから先は見事な位、畑や山しかありません。埼玉について、ほんの表面的な事しか分かっていない、己の無知さを身を持って思い知る事になります。

 

小川町から10分待ちで西武線で一旦寄居まで行くか、30分待って八高線の高崎行きに乗るか悩んだのですが、後者を選ぶことに。未知の場所だと、どうしてもリスクの低い方を選ばざるを得ません。

本を読みながらのんびりと待っていたのですが、ここで一旦外に出て買い物しておけば良かったと、この判断をのちにかなり強く後悔する事になります。

小川町駅

 

東京と違ってゆったりとした時間の流れののどかなホーム。そこで30分待って、車内へ入ります。次の高崎方面の電車は2時間後です。その光景は、まさに首都圏ではありますが、ローカル線。

鉄道系Youtuberの方たちの映像に出てくるような場所を、自分も訪れるとは思いませんでした(笑)

 

30分ほど乗って、児玉駅に到着です。

児玉駅無人駅です。
 
お昼時にもかかわらず、駅の回りは通行人が皆無。赤城乳業さんのホームページでは、現地の行き方の一つに、児玉駅からタクシーと明記されていたのですが、乗り場には全く停まっていません。
 
「あれっ、話が少し違う?」
 
そんな、軽い違和感のようなものを感じます。
 
 
まあ、それでも時間に余裕があるので、ちょっとだけ観光してみる事に。まずは、駅から西に10分ほど歩いた場所にある、雉岡城跡のある公園に。
それほど大きくはありませんが、空堀や建物の雰囲気がそのまま残っているのは、なかなか貴重だと思います。その辺りの説明が足りないのが、観光資源としては勿体ない所です。

雉岡城跡
 
城跡をざっと見た後は、近くにある塙保己一記念館へ。保己一はここら辺の出身だそうです。大学時代に群書類従にお世話になったのを思い出します。
今と違い、印刷技術の発達しておらず、ネットもない時代。文献を収集する困難さは今とは比較になりません。まして保己一は全盲。人並み外れた記憶力があったという事を差し引いても、とてつもない粘り強さと探究心なしには、到底完成する事のなかった偉業のはずです。
 
この記念館。規模こそ大きくありませんが、そんな保己一の生涯がわかりやすくコンパクトにまとまっています。なかなかいい展示だったと思います。

 

記念館を出た後、一旦駅の方まで戻れば良かったのですが、南下して小山川を目指したのが、見事に裏目に。

アップダウンが意外と激しく地図の見ため以上の移動距離。おまけに行きどまりがあったり、回り道があったり、かなり迂回してしまう事に。そのせいか、川にもなかなか辿り着けません。

おまけに飲食店もなかなかなく、やっと見つけたと思ったら、何故か尽く休業日。漸く見つけたコンビニも、高校生の帰宅時間とドかぶりしてしまい、とても入れる状況ではありません。

 

 

おまけに、小雨まで降ってきます。雨が降っても、傘を買う場所さえない!

なぜか牧場に。

 

それでも、グーグルアース様の力を借りつつ、八高線の線路の見えるポジションを確保しつつ、ひたすら東に。八高線乗ったときに、窓からざっくりと工場の位置を確認しておいて、ホントに良かったです。それがなかったら、たどり着けなかったかもしれません。

 

歩き始めて一時間半弱。漸く、川の向こうに建物が見えました。何とか、無事にたどり着けそうです。幸い雨も弱く、別のコンビニで食糧も確保。疲れましたけど、これで何とかなりそうです。

 

いやあ~、ホントに助かりました。

 

(〃´o`)=3

 

以前読んだ本。ここに来たい、と思った動機の一つです。

入り口でガリガリ君がお出迎え

 

15時になったら、念願の見学開始。映像見学→工場見学→試食・グッズ購入の順に進んでいきます。

ガリガリ君が、誕生したそもそもの理由が、往年の大ヒット作「赤城しぐれ」を遊び盛りの子供でも、片手で食べられたらという発想から。

赤城しぐれの派生で生まれた商品が、いまや本家を超えたばかりか、日本を代表するアイスに。更には、日本だけでなく、タイに法人を設立し、世界へと羽ばたこうとしています。

 

工場見学は食品工場という事もあり、かなり細かい注意事項があり、工場内は写真撮影も禁止になっています。

個人的にはガリガリ君ナポリタン味のパッケージだけは、何とか写真撮影したかったのですが、こちらもNG。残念ですが仕方がありません。

 

いろいろと規制が多いのですが、逆にいえば、見学コースとはいえ、実際の生産現場のかなりの部分を、目の前で見せてもらえるという事。

常に見られても困らないように現場の管理を徹底するのは、なかなか大変な事だと思います。ただ、それが企業アピールだけでなく、品質管理の向上にも繋げているのが、赤城乳業さんの場合素晴らしいと思います。

そして、それは顧客サービスとしてだけでなく、経営戦略の軸としてきちんと組み込まれていなければ、決して出来ない事だと思います。

 

ガリガリ君の作り方はざっくりいうと、①アイスクリームミックスを作る→②均質化→③加熱消毒→④冷やす、という流れになっています。

アイスクリームミックスの材料は、主に水、砂糖、果汁、水あめだそう。何かに似ているなと思ったら、先日、森永製菓さんで見たハイチューの作り方に少し似ています。

だからアイスキャンディというのか、と一人で勝手に納得していていた、自分です。

製法を見ていると、そもそもが清潔にかなり気を配らないと、出来ないものばかり。「5S」を徹底する事が、製造の前提条件になっているのが、なかなか興味深いです。

工場見学が終わった後は、お楽しみの試食コーナー。バスが来るまでの約20分、冷凍庫の中にあるアイスが食べ放題になる、天国の時間です。

ちなみに過去最高で食べた人で16本。平均で3~4本だそうです。個人的な意見ですが、美味しくいただけるのは、平均値前後ではないかと思います。

自分はガリガリ君ガツンとみかんの超定番品プラス、始めて食べるカステラ風アイスバーの三本を選択。アイスバーは、カステラの茶色いザラメのついた部分の再現具合いが絶妙。忖度なしで、かなり美味しかったです。

グッズコーナー

時間制限つきですが、中のアイスが食べ放題。

始めて食べるカステラ風アイスバー

 

明日も仕事という事もあり、帰りは確実性重視で、本庄駅から帰ります。

駅のホームに行ったら、年期の入ったカウンターと食券販売機の古き良き雰囲気を醸し出しまくっている立ち食いそば屋を発見。値段が安い事もあり、これは行くしかありません。

食券を買っておばちゃんに渡したら、すいていたとはいえ、1分も掛からずにそばが置かれてびっくり。都心の激戦区並みの早さです。

 

太めの茹で麺に、作り置きの天ぷら。早かろう、安かろうかな、とあまり期待しなかったのですが、結構いい茹で加減。つゆもシンプルですけど魚系の味がしっかりしていて、なかなかあなどれません。見ためだけでなく、味も「古き良き」だったのが嬉しかったです。

天ぷらそば 430円

 

赤城乳業の前の路線バスに乗ったのが16時半で、家に着いたのが20時前。結構歩きましたし、ほぼ日帰りの旅行になりました。楽しい1日でしたが、明日の仕事にどこまで響くか、少し心配でもあります(笑)