昨日に引き続き、車椅子ラグビーを観に行くという選択肢にもかなりそそられるものがあったのですが、今日の所は予定通り昼から国立演芸場へ。
本日は落語芸術協会の真打昇進披露興行。トリは新真打の明楽師匠です。
やや地味目な新真打に、やや地味目な顔触れだった事もあり、披露興行にしてはやや地味目な客入り。それでも夢太朗師匠を筆頭に明るい芸風の方が多かったので、終始めでたい雰囲気に満ちた公演だったように思います。
今回、個人的に面白く感じたのが遊之介師匠。明楽師匠と同じ浜田山にお住いだそうです。ちょっと木久扇師匠の語り口に似ている子供が個人的には結構ツボ。お馬鹿そうに見えて、ここぞという時に、鋭く本質を突いてくる所も、師匠に似ていますし、なかなか面白い切り口です。
明楽師匠の師匠の楽輔師匠はいつも以上に切れ味鋭い毒舌。その中にも、弟子への愛情や、責任を果たしてホッとした気持ちが垣間見えます。披露興行の前半入院していたそうなので、少し疲れもあるように見受けられました。
新真打の明楽師匠は、緊張しているのか挙動不審なのか分からない、うさんくさいキャラクター。その中にも、不思議な愛嬌やユーモラスさがあるのは、唯一無二の武器だと思います。
それだけに、今の段階では、語り口や言葉選びがちょいちょい雑に感じてしまうのが、何とも勿体ない所。
一つ一つの細かい部分にもこだわって稽古を積んでいけば、かなり面白くなる要素はありそうなので、今後に期待です。
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手拭い。ご祝儀がわりに一枚買わせて頂きました。
(演目)
・桂壱福 「英会話」
・春雨や晴太 「洒落番頭」
・三笑亭夢丸 「噺家の夢」
・宮田陽・昇 漫才
・三笑亭夢太朗 「たがや」
~仲入り~
・口上~夢丸、遊之介、明楽、楽輔、夢太朗~
・三遊亭遊之介 「真田小僧」
・柳亭楽輔 「入り口と出口」
・柳亭明楽 「禁酒番屋」