昼過ぎから調布に出掛け、初心者向けのデザインの講座を受ける。全3回の講座で、今日が初回になります。
色彩検定の資格を取ったり、舞台美術のワークショップを何回か受講したり、デザインと隣接したジャンルの勉強はした事があるので、以前から興味はあったのです。一度一から学びたかったのですよ。
この講座のありがたい所は、「知る」「見る」「作る」というサブタイトルになっている通り、座学だけでなく、実際にやってみて学べる所。とはいっても初回は導入部の「知る」にあたるパート。デザインについての初歩の部分を座学で学んでいきます。
最初は「デザイン」とは何か?という所から始まって、デザインを見たり考えたりする時のポイントについて学んでいきます。先生方が第一線で仕事をされているデザイナーさんたちなので、実際の経験に基づいて話をしてくれるのが、ありがたいです。
「伝える」という事を仕事にされているだけあって、講義自体も無理のないペースでわかりやすくやっていただけるのがいいですね。
「自分でいいと感じたものを分解して、どこがいいと思ったのかを分析してみる事が大切」
「いいデザイナーは分解力も再現力も高い」
等といった言葉が印象的でした。
講座が終わった後は、せっかく近くまで来たので、たづくりの1階の展示室に行き、船原七紗さんの「マスキングテープで作る絵画展」を見る。たづくりの1階の展示は、ジャンルにこだわらずユニークなものが多く、おまけにほとんどの展示会がタダ!密かに楽しみにしています。
ポスターから感じられたイメージ以上に、さまざまな色や模様のマスキングテープが使われていています。中には「こんな種類があるの?」と、絵よりもテープに目がいってしまう事も。
流行りもののアイテムなだけに、アイデア自体を思い付く人はいるでしょうけど、ここまできっちりと徹底的に絵画作品にできる方は、ほとんどいないのでは。なかなか面白い試みです。
少し油絵とか点描の技法に近いなあと思っていたら、作者の船原さんは大学時代は油絵を専攻されてたそう。着想や技術的な裏付けは、そういう所から来てるんだなあ、と納得しました。