午前中は、銀座にあるセイコーミュージアムへ。最寄駅が有楽町だったので地下鉄で向かったのですが、フォーラムの方に行ってしまうわ、タヌキに出会うわ。何故かスムーズに地下を移動できない自分。
よくこんなんで、東京メトロのデジタルスタンプラリー全駅制覇できたよなあ、と悪い意味で己に感心しつつ、めんどくさくなったので、地上に出て移動。目印さえあれば何とかなります。
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なぜか地下で出会ったタネキのみなさま。
一旦JRの線路沿いを南下し、銀座の街に入れれば、あとはもうこちらのもの。時計と看板が出迎えてくれます。
さすがに銀座の超一等地なので、ワンフロアのショールームのようなものだろう、と思っていたのですが、地下1階、地上5階のかなり本格的な博物館です。この立地と規模で入場無料というのは、セイコーさん、なかなかの太っ腹です。
各フロアはテーマごとに展示されています。セイコーの歴史や商品だけでなく、時計の歴史が分かるフロアもあるのが素晴らしいです。
そこに展示されている時計たちが、かなりの割合で実際に時を刻んでいる。さすが、世界レベルの技術を持った企業だなと思いますし、時計に対する会社のスタンスも感じられます。
そんな時計の歴史を見ていて感じるのが、どう時を刻むかで、人間の世界との関わり方が変わってくるなという事。暦を作るという事は、時間や世界を支配する事であり、それを正確に測るという事は、世界を正しく捉える事なんだな、と展示を見ていて思いました。
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藤城清治さん画の服部和光の時計塔
展示を見た後は、曰比谷からスタンプラリーをしつつ移動し、今日は神楽坂駅から、最近お世話になりまくっている本と活字館へ。
距離はそれほどでもないのですが、途中から道が入り組んでいて、かなりの高難易度。迷わず、途中からGoogleアース様のお力に、おすがりする事にします。新宿区の選挙の投票をしている学校の前を通って、無事、建物に。自分も帰りに忘れずに投票に行かねば。
今回の展示は、去年末から年明けにかけてギンザ・グラフィック・ギャラリーで行われた「宇野亞喜良 万華鏡」というポスター展の制作過程を展示したもの。
こんな面白い展示を銀座でやっていた事を全く知らなかった自分。なので、展示されていた時にどのようになっていたのかは分かりませんが、さまざまな特殊印刷によって、もとのイラストとは一味も二味も違った趣になるのは、なかなか面白いです。
制作の裏側を見ていると、まるでウォーホルなどのモダンアートが造られた舞台裏を覗いているような気分にさせられます。あえて、ノイズを出すように印刷設計をしている所などは、こういう機会でないとなかなか見れません。
ざっと展示を見た後はワークショップ。今回は、リソグラフという孔版印刷のデジタル印刷機を使ってポストカードを作っていきます。簡単にいえば、凄くグレードアップしたプリントごっこですね。
版に張り付け(コラージュ)していくのは、なんと宇野さんご本人のイラスト!私用目的限定とはいえ、ご本人の了承を頂いているそう。何とも太っ腹です。
宇野さんのイラストを構図を考えながら貼り付けていき、リソグラフに掛ける前のもと版を作っていきます。
イラストの力が素晴らしいので、われわれが多少ムチャクチャな事をしても、きちんと見れるものができあがっていくのが、本当に凄いです。
イラストだけでなく、文字も面白かったので、文字でも遊んでみる事に。なかなか楽しい作品が出来上がりましたし、作っている途中も楽しかったです。
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イラストを貼り付けていって出来上がったもの。これをリソグラフに掛けて、版を作っていきます。
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リソグラフで印刷して、出来上がったカード。微妙にズレが発生するのが、通常の機械では出せない、いい味になっています。
(追伸)
帰り、ちゃんと選挙には行きました~♪
#博物館 #ワークショップ #アート