暑いし、やや熱っぽくて咳は止まらないし、おまけに眠れません。熱はないのでコロナではないと思うのですが……。
予定があったのですが、これ以上無理をすると週明けの仕事にも支障が出そうだったので、大事を取って今日一日は自宅でおとなしくする事に。
クーラーがまだ壊れたままなので、ひょっとしたらこっちの方がしんどいのかもしれませんが、仕方がないです(笑)
のんびりと家の事をしつつ、すっかり見そびれていた、B&Bさんの「文学の教室」のアーカイブを2回分まとめて見る。今回はベケットの「ゴドーを待ちながら」を3か月掛けて読みます。
家の中で自分のペースで、とはいっても3時間分の映像をきちんと見るのは、それなりにエネルギーを使います。
今回は作家のベケットや作品の詳細に触れる事よりも、戯曲そのものの読み方一般についてのお話が中心のよう。
まあ、改めて読み返してみても、この物語にどんな目的があって、どんなメッセージが込められているのか、さっぱり分かりませんので、そうならざるを得ないのは致し方ないとは思いますし、そもそもこの戯曲に物語が存在するのか、という話しにもなってきます。
去年、北区の舞台美術ワークショップで模型を作った時は、入門編という事もあり、かなりざっくりと作りましたが、ベケット自身がテキストを一字一句ずらしてはいけない、と言っているように、本来なら舞台にするためにはかなり緻密なアプローチが必要とされます。
講師の藤谷治さんの言っていた「この戯曲を面白く演じるためには、ある程度のキャリアを積んだベテランの役者さんが必要」という意見には、激しく共感。
自分レベルの素人に毛の生えた人間が役者目線でテキストを読んでも、どう動いたらいいのか、分からない所だらけです。
今回はアーカイブでの参加になってしまいましたが、来月から始まる新しいクールは、何とか会場に行けるようにしたいですね。
その前に、残り1回分のアーカイブを見ないといけませんが……。
最近手をつけ始めた本の整理をしつつ、昨日のブックマーケットで買ったものをざっくりと眺めてみる事に。
特に会場で一目ボレしてしまった「たぷの里」。改めて読んでもやっぱり自分のツボの芯を強めかつキレイに押してくれます。「たぷの里」の瞳が、どこまでも澄みきってまっすぐだったり、「タプ」ではなく「たぷ」だったり。ちょっとした所がいちいち面白いです。
ナナクロ社=詩の本の会社、というイメージが自分の中であったのですが、この本はとてもいい意味で、そのイメージを裏切ってくれました。今度は藤岡さんの本業である漫画も読んでみたいです。