だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記②。マルジュー大山店。大和サンプル製作所(食品サンプル作り)。かんたん日本古代史の落語会@日比谷図書文化館。

文殊さんで無事に食事を終えたあとは、マルジューさんでお土産のパンを2個買って北池袋駅に向かって移動します。

晩御飯に食べましたが、塩カルビコッペは豚カルビがたっぷり入ったボリューム満点の一品。カルビの塩とパンの塩が、いい相乗効果になっています。

板橋カルネは、ハム、マヨネーズ、チーズ、玉ねぎのシンプルな食材がメイン。ちょっとグラタンパンのような感じ。シンプルなんですけど、奥が深いです。ここ以外のマルジューさんでも売ってもらいたい逸品です。

上・板橋カルネ 180円(+税)  下・塩カルビコッペ 320円(+税)

 

北池袋駅に移動後は、駅前のなかなか開かない信号を渡って、5分ほど歩くと、次の目的地の大和サンプル製作所さんのアトリエに到着します。

今日はここで食品サンプル作りをさせていただきます。品目は夏らしくアイスフラッペで。子供でも比較的簡単にできるというのが嬉しいです。

 

材料は、合成樹脂とゼラチン。ゼラチンはフラッペのシロップになります。まず、中心に芯が入っている小さなカップにゼラチンを注ぎ、粗い氷の形をした樹脂を底に入れ、形を整えていきます。

芯は作る手間やコストの削減と、作り終わった後に中にもシロップが入っているように見せるために使われているそうです。一つ一つの材料や道具の工夫が凄く面白いてす。

 

それが出来たら、細かい氷状の樹脂とセメダインを混ぜ、形を整ながら盛っていきます。セメダインがくっつかないように、ウエットティッシュで手をこまめに拭きながらの作業。セメダインが乾くのが結構早いので、ここは時間との勝負です。

作業そのものはそれほど難しくないのですが、フラッペっぽく見せるのが意外と難しい。

 

形を整えた後は、スプーンやトッピングを足して、最後に上からもう一度ゼラチンをかけます。何となくではありますが、それっぽく出来たのではないでしょうか。

随所に職人さんの知恵と工夫があり、それを感じながら作っていくのは、とても楽しかったです。作りながらいろいろと話をしていたのですが、映画「私をくいとめて」で主演ののんさんが、天ぷらとレタスの食品サンプルを作っている話題に。

みなさん映画を見ていないのに、こちらの話を聞いただけで、どこの会社で作っていたのかすぐに特定してしまい、びっくり。

 

さすがプロです!

 

完成品。

 

 

サンプルを作り終えた後、今度は池袋まで出て、丸ノ内線に乗り換え霞ヶ関駅に。暑さでさすがにちょっとバテてきました。

駅の近くの喫茶店で涼みつつ、充電した後は、日比谷図書文化館の4階で桂竹千代さんの古代史講義の落語会。

 

前半は、ゲストの雷門音助さんと竹千代さんの落語を一席ずつ。竹千代さんは、お見合いで同じ質問ばかりされる事にうんざりした女性の反撃を描いた新作落語

ちょっとコントっぽい設定ではありますが、落語としても上手くできています。共感できる所と明らかにやり過ぎな所との匙加減が絶妙です。

 

音助さんは源氏物語に因んだ夫婦の噺で。勉強不足でしたけど、これももともとは新作落語だったんですね。甚兵衛さんのご隠居さんのやり取りが、軽快でテンポがいいです。奇をてらう事はありませんが、聴きやすくて心地のいい語り口です。

 

休憩後の後半は、音助さんが生徒役になり、我々と一緒に竹千代先生の講義を聞きます。前半の落語がオープニングのトーク混みで一時間弱、後半の講義がみっちり一時間半。この時間配分がこの会の性質をよく表していると思います。

 

今日のテーマは「紫式部」。来年の大河ドラマの題材です。源氏物語の作者であり、ほとんどの人が名前を知っている存在ですが、その生涯は思った以上に謎だらけ。生没年、特に没年は説によってかなり差があるようです。

竹千代さんの講義を聴いていて、来年の大河ドラマは、史実よりも脚本家の想像力で勝負しないといけない作品になりそうだという事が良く分かりました(笑)

 

源氏物語があそこまで長編小説たりえたのは、当時高価だった紙を惜しげもなく提供できる、スポンサーの藤原道長の力が大きかったという指摘には、なるほどと納得。

手当たり次第、ゆりかごから墓場まで、既婚独身問わず女性に手を出すものの、妻は寝とられ、大本命とは結ばれる事はない光源氏

そんな男性の理想とままならなさの両方を具現化した姿のどこに、道長の琴線が触れたのか。それを想像してみるのも、結構楽しいです。

そんな源氏物語に出てくる女性たちについての分かりやすい解説もありましたし、ギリギリまでみっちり盛りだくさんの内容の1時間40分。なかなか聞き応えのある濃い講義でした。

 

落語会自体は面白かったのですが、唯一頭を抱えたのが、家に着いたのが軽く23時オーバーだった事。明日の仕事に支障が出ることは間違いないです。

あと一日出勤したら休みなので、それほど忙しくならない事を祈りつつ、何とかやり過ごすしかないようです(苦笑)

 

(演目)

・桂竹千代  「五重の答(とう)」

・雷門音助  「加賀の千代」

        ~仲入り~

・古代史講義「紫式部

   ~  講師・桂竹千代、生徒・雷門音助~