とにかく朝から暑いです。ただ、暑いからといって、いつものようなグダグダな午前中を過ごす訳にもいかず、早めに準備をして、出掛けます。
本と活字館の企画展解説のスタートが10時半。それより少し早めに着いてしまったので、少し館内で涼ませてもらいます。
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カプチーノ「猫とK」(250円)
時間が来たら、企画展のツアー。今年の冬に銀座のDNPさんのギャラリーで行った、宇野亞喜良さんのポスター展の制作過程を、解説の方と一緒に回ります。
宇野さんの絵の世界が、様々な技法を駆使して新たな世界が生まれます。宇野さんの唯一無二の絵の世界と、懐の広さがある、という事があくまでも大前提。
それでも、時の和紙に絵柄の和紙を重ねる事で、作品を作り出す作品等は、厳密にいうと「印刷」とは呼べないもの。商業印刷の固定観念さえ一度破壊して、作品作りをしている所は、強い驚きさえ感じてしまいます。
これについては、「デザインのひきだし」の編集長の方が、全面的に作品に関わってくれたのが、大きかったようです。
自分だけで見ていると、「凄い」のは分かるのですが、具体的にどう「凄い」のかはなかなか分からないもの。お陰で、とてもいい勉強になりました。
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虹盗み。本物のビーズを糊で貼って作ったもの。
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揚羽蝶。トレーシングペーパーを作品として使用したもの。近くで見ると、不思議な質感があります。
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雪女郎。手漉き和紙で地の和紙と絵の和紙を重ねて、作品にしたもの。厳密にいうと印刷ではないそう。
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薔薇。レーダーで穴を空けてポスターにしたもの。焦げないようにする加減がかなり難しいそうです。
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襤褸市。古段ボールの上にシルクスクリーン印刷した作品。これでもかというくらい、通常の商業印刷でははじかれる要素が入っています。それでも、作品として販売できるレベルの数は刷ったそう。(他のの作品もそう)かなり手間が掛かっています。
ツアーが終わった後は、黄色い電車で、新宿方面に移動、なのですが、その前に武蔵野美術大学の無印で、少し休憩させてもらいます。
朝メシを食べていないので、本来はそちら優先なのですが、以前から食べたかった、塩キャラメルナッツのアイスがどうしても食べたくなってしまったので、そちらを頂く事に。
甘さだけでなく、キャラメルのほろ苦さやナッツの香ばしさと食感。そしてほのかな塩が複雑にかつ豊かに絡み合い、値段を考えると、かなりの優れもの。
かなり以前に乃木坂46の番組で紹介されていて気になっていたのですが、そういうものを差し引いても、これは商品として純粋に美味しいです。いい休憩になりました。
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塩キャラメルナッツアイス。
その後は、代々木駅で下車して、蒸し暑い中を明治神宮へ。そこから、明治神宮会館まで行き、伝統芸能大祭へ。かなり以前に申し込んだのはいいのですが、何一つ音沙汰がないので、少し不安です。まあ、ダメだったらダメで、他の場所に行けばいいやあ~。
幸いな事に、受付けは無事に通過したのですが、対応もイマイチですし、自分達は涼しい屋内で平然としているのに、お客は炎天下で待たせて、平気な顔。
まあ、俺っちは何とでもしますけど、さすがにじいさん、ばあさんは、命に関わるからマズイでしょ。何とかしてあげてよ、と思うのですが、スタッフは知らん顔。
挙げ句に、開場時間に建物内には漸く入れてくれたようなのですが、客席には10分以上入れず、説明もお詫びも全くなし。おまけに、入った後も場内の写真撮影のルールや注意事項の説明もほとんどありません。これが原因でのちのちひどい事に。
結構、演劇やパフォーマンスを観てきましたが、その中でも、最低レベルのスタッフワークです。保存したり、いいパフォーマンスをするのも大切ですけど、それと同じ位いい状態で観客に見てもらうのも大切なハズ。残念ですが、それがキレイに欠落しています。
それでも始まってしまえば、パフォーマンス自体は、なかなか面白かったです。地域によって様々な伝統芸能が多様な形で残っていますし、獅子躍りや鶏舞(剣舞)のように、別々の地域で、類似した舞いが残っている場所もあります。それを比較して見れるのも、なかなか貴重な体験です。
ただ、アナウンスが不徹底だったために、撮影マナーが悪い人間がチラホラ。人の視界の邪魔になるだけでなく、平気で立って撮影しているおじさんも。
それをスタッフが何一つ注意しないので、場所によっては、かなり見にくい状態に。スタッフワークのひどさにここでも祟られます。
本当に困ったものですし、つくづくも残念です(苦笑)
(・´ω`・)
(演目)
・「横浜都築太鼓」(神奈川県)
・「本海獅子舞番楽」(秋田県)
・「沢田鶏舞」(青森県)
・「金津流石関獅子躍」(岩手県)
・「城生野神楽」(宮城県)
・「まつり芸能楽」(長野県)
・「春日流落合鹿躍」(岩手県)
・「有福神楽」(島根県)
・「秩父屋台囃子」(埼玉県)
伝統芸能大祭が、休憩なしの三時間半ぶっとおしだっただけでなく、いろいろな意味で疲れる事が多く、心身ともにグッタリしましたが、力を振り絞って亀戸へ。
本日のメインイベントのロケット団さんの独演会に行きます。文字通り口直し。この順番なのが救いです。逆だったら目も当てられん!
今回の目玉は、何といってもゲストの高田文夫先生とのトークタイム。この三人、特に高田先生と三浦さんの絡みが面白くない筈がありません。
特に、高田先生がキレッキレッ。一時期体調を崩されていたので、心配していたのですが、そんな凡人の考え方をしていた、私がバカでした(笑)カッパいじりする先生も、いじられる倉本さんも楽しそうです。
漫才もどちらも相変わらずのクオリティなのですが、定例集会とは別に、トークだけで二時間このままやってやってもらいたい。そんな風に思わずにはいられませんでした。
(演目)
・孫ダッシュ(前説)漫才
・中津川弦 漫談
帰りは、最後の力を振り絞り、亀戸駅南口の弁当DIVEへ。名物の1キロ弁当を買って、自宅でエネルギー補給しました。
朝が、ほぼアイスだけだった事もあり、結構すんなり胃のなかに収まりました。
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ホルモンの味噌炒めと豚バラ煮の1キロ弁当。