だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。国立演芸場さよなら特別公演。ゆいの森あらかわ(吉村昭記念館&石川えりこ絵本原画展)。

いよいよ、初代国立演芸場で落語が聴けるのも最後(出遅れてこの日しか取れなかったので)。先週の失敗を教訓に、今日は早めに家を出ます。

実をいうと、本当は病院に薬をもらいにいくつもりだったのですが、あと一週間保ちそうだと分かった段階で、先伸ばししてしまいました。

国立って、どうしてもお堅く見えてしまいますが、実は噺家さん選びが、柔軟かつフラットだなと感じられるメンバー。

彦いち師匠自身もおっしゃっていましたが、最終公演のトップに萬橘師匠、彦いち師匠を並べるのは、面白いですし、いい意味で度胸がないとなかなか出来ないこと。

新しくなっても、この並びでこけら落しをやってもらいたいです。張り切りすぎて、多少ヨレヨレになりましたが、それでもしっかり爆笑させるあたりは流石です。

その次の文治師匠も含めて、それぞれタイプが違う面白さと、暑苦しさ(笑)を持った噺家さんが、最後の国立を大いに盛り上げます。

 

逆にいい意味で平常営業だったのが、桃太郎師匠と玉の輔師匠と、馬生師匠。桃太郎師匠の時には、音響と照明が張り切ったお陰で、かなりゴージャスな石原裕次郎のコーナーに。

玉の輔師匠は、絶妙な肩の力の抜け加減。前半のやや熱量の高いメンバーから、場を整えつつ、いい空気のまま大御所たちへと繋いでいきます。

派手さこそありませんが、馬生師匠は、演目選びも含めて、古典落語の王道ともいえるいぶし銀の一席。寄席の底力を感じます。

 

そして、本日のトリは松鯉先生。どこかで聴いたことのあるストーリーだなあと思っていたら、菊池寛の「恩讐の彼方に」が原作という、講談では異色作。

元々の小説が、決して笑いのある話しではありませんし、盛り上げどころが難しい話しだと思います。それでも聴き入ってしまうのは、講談師の力量があればこそです。

並みの演者さんでしたら、聞くに耐えられない一席になるだろうと思いますし、おそらく、自分は寝てしまうと思います(笑)最後の国立で、語りの名人芸を聴かせていただきました。

ご本人もおっしゃってましたが、新しい演芸場で先生の講談が聴ける事を心から願っています。

(演目)

・三遊亭まんと 「平林」(開口一番)

・三遊亭萬橘     「時そば

林家彦いち    「遥かなるたぬきうどん

桂文治            「善光寺由来」

ぴろき               ギター漫談

昔昔亭桃太郎「結婚相談所」

         ~仲入り~

五明樓玉の輔「つる改」

金原亭馬生    「目黒のさんま」

・鏡味正二郎        大神楽

神田松鯉        「恩讐の彼方に

開演からの全ての主催公演の演目表(2000円)

 

もう少し余韻を楽しみたかったのですが、そういう訳にもいかず。記念に演目表を買ったから、今日は国会議事堂駅へ。千代田線に乗って町屋まで向かいます。

長崎ゆかりの地スタンプラリーの最大の難所『吉村昭記念館』に行きつつ、都電のクイズラリーのチェックポイントを何ヵ所か潰していく予定です。

 

町屋に着いたら、どこかで腹ごしらえをしようと思ったのですが、手頃なお店が見つからず。

都電の駅前にあった博多屋さんで今川焼を購入。遅めの昼食がわりにいただきます。140円とは思えない、みっちり詰まった粒々の小豆の甘さが、身に滲みてきます。

今川焼 1個140円

 

町屋からゆいの森の最寄駅の荒川二丁目まで二駅ありますが、町屋からの直線距離は見た目ほどはなさそうなのですし、ある程度の土地勘はあるので、今川焼を食べながら歩いて行く事に。10分弱歩くと、目的のゆいの森に到着です。

カフェや、託児所などさまざまな施設が入っていますが、メインになっているのが、荒川区立図書館。吉村昭記念館も図書館の館内にあります。

スタンプは1階の入り口にあったので、そこで押し、3Fへ。通常は、吉村昭記念館の企画展を開催している事がほとんどなのですが、本日は絵本作家の石川えりこさんの原画展を開催。吉村昭記念館は2Fで常設展示と企画展をまとめて開催されています。

記念館の企画展は「関東大震災」の特集。取材ノート等が展示されています。吉村さんは作品を書く時にかなり入念に取材されていたそうですが、この作品も例外ではなく、当時の被災者の方にかなり詳細な様子が、展示からも分かります。

 

石川さんの原画展は、原画だけでなく図書も展示されており、その場で読めるのは図書館だからこそ。

一見のっぺりとしたタッチなのですけど、力感や躍動感が随処にあるのが不思議です。もともとイラストレーターだったそう。ここぞという処で、読んでいる人の目を引くスキルに長けているのは、そうした影響やもあるのかもしれません。

かんけり

かんけり

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ゆいの森を出た後は、荒川線に乗り、クイズラリーのチェックポイントを潰すことに。何ヵ所か潰せるかと思ったのですが、早稲田付近で線路の故障があり、大塚~早稲田間が不通になってしまうという、予期せぬアクシデント。完全に電車が不通になってしまうのは珍しいです。

お陰で、思ったほどはチェックポイントが回れず。昨晩届いた、クラウドファウンディグで買ったゲームも、結局、未開封のまま。王子駅で下車しておとなしく帰る事にしました。

まあ、荒川営業所だけは確実に押さえる事が出来ましたし、公演記録等の影響で妙にカバンが重いので、今日の所は、王子から帰る事にします。

荒川車庫。事故の影響でかなり慌ただしかったです。

昨日、双子のライオン堂さんから届いた、クラウドファウンディングで申し込んだ、ボードゲーム。今日空けるつもりだったのですが、結局最後まで未開封