先週に引き続き、休みの日に朝から雨。かなり強く降ってますが、下北沢に出掛けます。
午前中はB&Bさんで「文学の教室」。先月に引き続き、漱石の「こころ」を読んでいきます。今月はいよいよ小説の内容に踏み込んでいきます。
新聞連載をほとんど手直ししなかったため、細かい間違いや矛盾が散見される、この小説。
作者のそういった事情に忖度せずに、講師の藤谷治さんが純粋にかつ丁寧に作品を読んでいくと、教科書で読んでいた時とは全く違う側面が、作品から浮かび上がってきます。
今日は、そんな話を聞いていてゾクゾクした一時間半。雨の中、下北沢まで足を運んで本当に良かったです。全部は無理としても、少しでもいいので、藤谷さんのような小説の読み方が出来るといいです。その為には精進あるのみです。
終わった後、少し話が盛り上がったので名残惜しかったのですが、次の予定があるので、急いで明大前経由で京王沿線に。
途中、明大前のC&Cで昼食を取り、そこから仙川を目指します。メンチカツにヒレカツと目玉焼が加わった王道のガッツリ系。平均点以上のクオリティはありますし、時間がない時には、本当にありがたい存在です。
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メンチミックスカレー 960円+大盛 100円
仙川着いたら、まずは1000+1BOOKSさんへ。仙川にシェア型書店があるという事は知っていたのですが、なかなか訪問できませんでした。
今回、書店さんで周遊型の謎解きイベントがあるらしいという事なので、これを機にお邪魔してみる事に。雰囲気もなかなか良く、謎解き以外にもいろいろとイベントをやっているそうです。月決めで棚のオーナーを募集しているのもなかなか面白いです。
棚をぐるりと見て、1冊購入した後、少しだけ謎解きを進めた後に、急いでせんがわ劇場へ。
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購入した本
せんがわ劇場では、市民参加演劇の千秋楽にお邪魔させていただく事に。2チームの公演があるのですが、14時の回は純粋な一観客として観劇し、17時の回はスタッフで劇場に入ります。
演目は去年自分達がリーディングで演じた、人魚姫の姉が殺人教唆の罪で裁判に掛けられる「人魚姫裁判」。リーディングがお芝居になるとどう変化するのか。純粋に観劇するだけでなく、個人的に、そうした部分にもとても関心があります。
上演時間の割には、かなりテキスト量が多い脚本。リーディングでさえ結構大変でした。演劇になると、それをきちんと覚えて、更に動きを付けいかないといけません。
稽古の期間が長いとはいっても、演劇が始めての人達が一定数いる中では、かなりハードルが高かったと思います。
その中でチームごとのカラーをきちんと出しつつ、楽しい雰囲気の中で演じられたのは、とても素晴らしかったと思います。プロの方達の舞台なら、いろいろと別の基準も存在しますが、市民参加演劇ですと、楽しく演じているのが、きちんとお客さんに伝わる。それだけで、観る価値は充分にあると思います。
第一、どんな台詞をしゃべり、どんな動きを演じているのか?それを観客に伝えるのは、それほど簡単な事ではない事。その事を、舞台経験のある人には一定程度は共感してもらえると思います。