だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

日記。新宿・カレー「カレーハウス11 イマサ」。パルテノン多摩ミュージアム。多摩美術大学美術館ギャラリートーク。ベネッセスタードーム。

予定より早く家を出て、まずは昨日行きそびれた新宿の紀伊国屋に。不本意ですが仕方ありません。昨日古本屋で本を買ったばかりなので、今日は見るだけで、チケットを受け取るだけでぐっとこらえる。

チケットを引き換えた後、京王モールのイマサで朝食兼昼食。早くて、そこそこ安くて、その割りにはあなどれない本格派。手早く済ませたいけど、美味しいものが食べたい。そういう時には大変重宝します。
自分の若い時からありますけど、客足が途絶えるを見たことがありません。いつも繁盛しているのは、いいことです。



キーマカレー 680円+大盛 220円+ポテトサラダ 200円。


その後は、新宿から特急に乗って、多摩センターへ。

降りてみると、小田急も京王もサンリオキャラ一色です。ニュータウンや人の高齢化の問題が見事なまでに隠されているのは流石だなあと、つい感心してしまいまいます。

逞しすぎるサンリオの商魂に、乗っかりきってやるという姿勢は、すがすがしささえ感じてしまいます。


駅からまずはパルテノン多摩へ移動。館内にあるミュージアムを見学する事に。多摩市レベルの自治体で、まだきちんとした市立博物館がないというのは、どうなんだろうなあと行政の対応には疑問を感じないではありません。

ただ、市全体を博物館に見立てて、この場所を入り口と位置付けているというコンセプトと、市民をとても上手く巻き込んでいる所は、大変に興味深いですし面白いです。展示も丁寧に調べていますし、なかなか分かりやすいです。

ここの所、パルテノン多摩が大規模な改装をしていて、それも漸くメドが立つそう。それに合わせてここから、どう変化していくのか、楽しみではあります。


見終わった後は、丸善の多摩センター店さんに寄ってみる事に。中央のレジを境に、丸善さんらしい専門書中心のエリアと、ショッピングセンターに合わせたファミリーや若い層向けのエリアとが、真っ二つに分かれています。

まるで一つの店舗に二つの書店さんが入っているかのような品揃え。同一店舗でここまでハッキリとコンセプトを分けるのは、なかなか珍しい。地元の本のコーナーにさきほどお邪魔した、ミュージアムの書籍が並んでいるのには、ちょつとニヤッとしてしまいました。


その後は、本日のメインの目的地、多摩美術大学美術館へ。15時からのギャラリートークに参加させてもらいます。一回お邪魔した時に、見ていて何かスッキリとしない部分があったのですが、学芸員さんの説明でかなりそれを解消する事ができました。

この展覧会は美術館の所蔵品を、水、木、金、土の四つのマテリアルに分けて、部屋ごとに陳列されています。ただ、そのマテリアルを「素材」と捉えるのか、「題材」と捉えるのかで、その境界線はかなり曖昧になっていきます。

例えば金版で作られた水を描いた版画は、「水」ともいえますし、「金」ともいえます。その基準がどうも部屋ごとにファジーに見えて仕方がない。それが、この展覧会に対してモヤッとしたものを感じた一番の理由です。

今回のトークで、部屋ごとに担当の学芸員が違っていて、選定や陳列方法も一任されていた事を知り、モヤッとした部分がかなり解消されました。学芸員さんの話だと、実際に取り合いになったケースもあるそうです。

個人的には、それぞれの学芸員がそれぞれのエレメントを担当しているという部分や、それぞれの展示までのプロセスが、もっと前面に出た方が面白いのになあ、と思いました。「分類する」という事が、恣意的な一面を持っているという、とても面白い例だと思うのですが。

個々の展示物、特に小林敬生さんの「木口木版」の作品や、舟越保武さんの島原の乱に着想を得たブロンズ像等、木、金、それぞれの部屋の「中心」に据えた作品の解説も、その理由ともども大変に興味深い話しで、面白かったです。



図録。


多摩美術大学美術館に向かう途中に、隣にあるベネッセのスタードームが今月から再開した、という案内があったので、行く前に16時半の回の整理券を確保しておきました。

ギャラリートークを途中で抜けさせてもらい、そちらに向かう事に。ベネッセの本社ビルの21階にあるプラネタリウムですが、開場前までは、多摩丘陵が一望できる展望室代りにもなってくれ、ちょっと得した気分になります。見渡す限りの団地には、いろいろな意味で圧倒されますが(笑)


夏の星座の見どころについての案内を15分ぐらい見た後は、「ハナビリウム」という花火に関する30分ほどのプログラムを見る事に。当たり前のように見ていましたが、真下から花火を見上げる絵というのは、通常の花火大会ではまず見る事ができない、結構レアな映像です。

規模もそれほど大きくない上に、密にならないように1回あたり30人限定と、かなり人数を絞った上映。採算的にはかなり厳しいかと思います。それでも、何とか続けていってもらいたいです。



ベネッセの21階からの風景。

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