門前仲町で下車して、真っ先に向かったのが、スタンプラリーのポイントの一つでもある富岡八幡宮。
先日、深川不動に行った時に、何故目と鼻の先にある八幡宮に寄らなかったのでしょうか?われながら不思議で仕方ありません。
ただ、そのお陰で運が良かったのが、去年行けなかった「アートパラ深川」の開催期間とたまたまぶつかってくれた事。しょう害を持つアーティストの方たちの作品が、街中で展示されています。
その他、富岡八幡宮ではフェスティバルに賛同された著名人の方たちの奉納した絵馬の展示も。特に假屋崎先生の絵馬は、作品としては凄いのですが、何を祈念して奉納されたのかは、僕みたいな凡人にはちっとも分かりません(笑)
ただひたすら、こんな絵馬があるんだという衝撃で一杯です。
そんな事も含めて、本来アートってもっと近い距離で、玉石混交のものや、訳の分からないモノも含めて気軽に楽しむ。そんな風な在り方があってもいいはずです。
今回のフェスティバルを見ていると、そんな風な事も考えさせられます。今回、こちらに訪問したのは、あくまで江東区のスタンプを集めるため。
だったのですが、それとは別になかなか楽しいものを見させてもらいました。
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假屋崎先生の絵馬。
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片岡愛之助さん
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貴乃花さん。
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神社の入り口にある伊能忠敬の像。
富岡八幡宮を回った後は、門前仲町の徒歩圏内にある場所のスタンプを全て押して、また駅に戻ることに。
そのまま清澄白河に移動しようと思ったのですが、お店の店構えとメニューにそそられてしまい、引き寄せられるように中に入ってしまいました(笑)
そのお店は「いっぺこっぺ」さんという豚カツ屋さん。ロースカツカレー(1300円)と豚汁(200円)を注文。カツは注文してから揚げてくれます。
それなので、空腹の中10分以上待たされましたが、それだけの価値は充分にある商品。赤身の部分まで柔らかく、噛み締めると甘い肉汁が。
許されるのなら、いつまでも噛んでいたいのですが、空腹がピークになった胃がそれを許してくれません。カレーは肉の切り落としされた部分がたっぷり入った贅沢な一品。肉と野菜の甘味のあとに、スパイスの辛さが後からやってきます。
豚カツだけでなく、カレーもただ者ではありません。豚カツ屋さんって、最近、松のやさんしか行けてませんし、あれはあれで充分に美味しくはあります。それでも本格的な豚カツはやっぱり違う。食べ終わった後に、そう思わずにはいられませんでした。
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ロースカツカレー 1300円+豚汁 200円
カレーに満足したあとは、予定通り、清澄白河に移動。先日雨で押せなかった、霊巌寺と商店街のスタンプを押した後に、清澄庭園に向かいます。
旧古河庭園で「紅葉めぐりスタンプラリー」の冊子を頂き、その中に清澄庭園が入っていたのが大きいのですが、それを差し引いても以前から行きたかった場所ではあります。
アートパラの会場になっているという事もあり、旧古河庭園以上の混雑と、受け入れ体制の悪さ。なかなか入れなくて、もどかしい気分になります。時間の縛りがあるので、少し焦りますし、せっかくいろいろやっているのに勿体ないなあ、とも思います。
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霊巌寺へ再訪問してスタンプをキレイに押し直しました。因みにこちらは、お地蔵様。大きさと逆光で撮影するのにかなり苦労しました。
園内に入ると、早速アートパラの作品たちがお出迎え。まん中に大きな池がありその周囲を散策していきます。そこまで園内は広くないのですが、これでもかという位いろいろなものが配置され、一見するとデコレート過剰かなと思えます。
ただ、見る確度や場所によって、この過剰に見える要素たちが、実に様々な顔を見せてくれます。確かにやや成金趣味も感じますし、装飾過剰である事そのものには変りはないと思います。それでもある一定の秩序や計算に基づいて置かれている。その辺りのさじ加減が、実に面白いと思います。
建物内ではアートパラの優秀作品も展示されていましたし、それも含めてとても見応えがありました。
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先日歩いた、西深川橋の作品も。
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アートパラ深川の案内。
庭園を一通り見ていたら、いい時間になったので、急いで大江戸線に乗り、飯田橋経由で市ヶ谷に。本日の最後かつ目玉。ニュースペーパーの福本ヒデさんの「ザ・アート」を聴きにいきます。
美術ACADEMY SCHOOLさんという団体がだいたい半年に一回行っている講座。毎回二人のアーティストを取上げ、美術検定一級の福本さんが、面白くかつ分かりやすく講義をしてくれます。
今回取り上げるのは、アンディ・ウォーホルと岡本太郎の二人。かつて日本のヒットCMにも出演していた、という共通点もあります。
そんな、日本の商業主義を上手く利用した二人。作風も似ているのかと思っていたら、むしろ真逆。
大量生産大量消費の未来を見据え、それにどこまでも乗っていったウォーホル。それに対して危機感を持ち、縄文時代や世界の未開の地の無名の作品の力強さに惹かれていく太郎。
パブリックアートの勉強を少しした時に、太郎がパブリックアートに並々ならない力を入れている事が分かりましたが、今日の講義でその理由もわかったような気がします。
ためになるのはもちろんですが、アートという一見するととっつきにくいジャンルを、面白く教えてくれるのが、福本さんの凄い所だと思いますし、教育っておそらくこういう事が大切なんだろうと、改めて思いました。
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好きなものを書いて下さいと頼まれて、「$」を書いてしまう、とても正直なウォーホルさん。
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左は福本さんの手
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太郎の墓。墓碑銘が全くない所に、彼のアーティストとしての強いポリシーを感じます。
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福本さんの作品。