だいたい読書日記

元本の問屋(取次)に勤務も1/末に退社。ただ今、絶賛求職活動中。好きなものは読書、インプロ(即興劇、舞台経験あり)。その他、立ち食いそば、B級グルメ、落語、ベイスターズ、FC東京、謎解きなどに興味があります。基本自分の備忘録なので、好きな事を好きなように書いています。

だいたい読書日記17(時々映画やお芝居の話も)

少し前後しますが、先週の日曜、久びさに読書会に行きました。

今回、私が紹介したのが、古館伊知郎さんの「言葉は凝縮するほど強くなる」。最初は、自分の伝えたいことを、簡潔かつ要点を押さえて伝えるための、ハウツー本のつもりで読んでいたので、若干散漫な印象を受けました。
けど、途中から、どうやらこの本はそれだけではなく、そこに様々な要素の「古館伊知郎」が押し込んで、ぎゅっと圧縮して一冊の本にしたのでは、という気がしてきました。プロレスやF1実況をしていた古館さん。報道で仕事をしていた古館さん。
そして、昔の「古館節」がテレビで受け入れられなくなって変化していく古館さん……。

現状をきちんと受けいれ、人のアドバイスに耳を傾け、変化する事を怖れなかったからこそ生まれた、厚みや凄みを感じずにはいられませんでした。
その中の、ほんのちょっと、一つでもいいので、自分の中に古館さんを取り込みたい!


↑先日、ご本人からいただいたサイン

読書会の帰りに、丸善の池袋店に行ったら、しごとばのパネル展と、ノラネコぐんだんのグッズ販売をやっていて、思わず足を止めて見入ってしまいました。ノラネコぐんだんは、ちょうど読書会で取り上げられていたこともあるのですが、僕のツボにどストライクで、嵌まってしまいそうです。


↑「しごとば」のパネル。書き込みの細かさには子供でなくてもわくわくさせられます。


立ち食いそば25 新宿「梅もと 新宿西口店」

冷やし中華+あさりごはんセット 600円

所用があって、新宿まで都営バスを利用。ターミナルの階段を降りたら、お店があります。ちょっと、お腹が空いてきたので、ちょうどいい機会ですので、ちょっと寄ってみることに。

僕がお邪魔した日は、暑かったので、冷たいものを、と思い、ちょっと変化球ですが、冷やし中華を頼みます。
それにしても、接客のおばあちゃんといい、ホールのおじいちゃんといい、とても明るく元気なベテランの比率がとても高い。飲食店では、味と同じ位接客って大切なんだなあ、っていうことに改めて、気づかされます。


5~6分するとメニューが到着。そばだともう少し、早いようです。

食してみると、水切りもよく、しっかりと冷えている。運がよかったのもあるかもしれませんが、これは、大したもんだなあと素直に感心です。ちょっと酢が強めですが、暑いときはこれくらいが、食欲にはちょうどいいです。

正直、立地と、メニューの写真のイメージが今一つだったので、あまり期待はしてなかったのですが、すみません、僕が甘く見ていました。なかなか、侮れないお店です。今度は、きちんと、立ち食いそばを食いに再訪したいです。

だいたい読書日記16(時々映画やお芝居の話も)

気がついたら、前回のブログを更新してからもう1ヶ月。続けるという事の難しさ、そして続けて積み上がっていくものの重さを痛感させられます。


先日、体調不良(特に不眠症気味)で病院に行ったら、先生にひと言、

「クーラーを入れなさい」

と言われて、診察が終わってしまいました(笑)


取り付け業者が来るのに2~3週間掛かるのに間に合わんわ!


と、いう訳だけではないのですが、最近、仕事のないときは、避暑地を求めるかのように、東京近郊の涼しそうな場所を、あてもなくうろうろしております。そして、月曜には、今話題になっている、入場料のいる六本木の本屋さん、「文喫」に始めてお邪魔させていただきました。今回は「伝えることを考える 本で伝えるワークショップ」というイベントに参加しました。

まず、本喫について説明を受けたあと、3~4人一組になって、簡単な自己紹介をしたあとに、店内を回って、気になった本を5~6冊程度探しに行きます。



私が気になった本

それをもとに、自分が、どんな興味でその本を選んだのか、ワークシートに記入していき、それを同じ組の方に発表します。そして、それを交換して、
その人に気に入ってもらえそうな本を1~2冊選びます。

・(私が選んでもらった本)

・(私が選んだ本)




そして、最後にお店にあるなかで、自分が一番奨めたい本を一冊選んで、ポップ作りをしました。


本との関わり方が、自分から始まって、段々と広がっていく感覚がとても面白かったですし、「文喫」という空間にいて、本に触れていることが、新鮮に感じられた2時間でした。今度は、自分やり方でこの空間を楽しんでみたいなあ、と強く感じました。これは、お金を払ってでもリピートする価値がある場所ですね。

立ち食いそば24 小川町「十割蕎麦 韃靼 穂のか」

韃靼そば 冷し 並(300g) 500円

一度、GW中にお伺いして休業日だったお店。仕事帰りに再チャレンジです。

GWの時には、小川町駅から歩いたのですが、今回は神田駅から行きます。通りさえ間違えなければ、あとは西に道なりに10分程度歩いていけば、目的のお店に到着です。神田駅からの方が、時間が掛かりますが、分かりやすいので、確実かもしれません。

お店に入ってまず、ちょっと驚くのが、メニュー。韃靼そば、田舎そば等、全部で四種類もあります。僕が行った時には、他が品切で韃靼そばしかなかったのですが、それ目当てで訪問したので、全く問題なし。それにしても、そばから選ぶお店というのも珍しいです。

そのあと、量とそばや汁の冷・温、トッピングの順番で注文。何がなんでもそばそのものを食べてもらおう、という強靭ともいえるお店サイドの意思が感じ取れます。そこまでいうのなら、受けて立とうじゃないですか!トッピングなしの、麺、冷、つゆ、冷、で勝負です。


10分弱位すると、そばが到着。早速頂きます。うん、そばそのものの味がしっかりと濃くて、美味いです。
ぶっちゃけ僕の貧乏舌では、普通のそばと、韃靼そばの区別は全くつきませんが(笑)、それでも喉ごしの良さといい、そばの風味が口の中で広がっていく事といい、そばそのものに力がある事は分かります。

そして、そのそばと見事な位ぴったしにあった、辛みの強い、江戸前のつゆ。ちょっと北に行けば、老舗の蕎麦屋が何軒もある場所で、あえてそば本体で勝負しようというだけの事はあります。

贅沢をいえば、ここまで中身にこだわっているのなら、そばだけでなく、外観やお品書きやサービスまで、とことん江戸前を感じることが出来ると、もっと楽しいのになあ、と感じた事。 どうせやるのなら、とことん老舗の向こうを貼って欲しいですね。

だいたい読書日記15(時々映画やお芝居の話も)

先週の土曜日に、普段、一緒にインプロのクラスを受けている仲間達や先輩方のショーを観に行ってきました。みんな本当に頑張っていたし、観ていてとても面白かった!

ただ一方で、それと同じくらい、ある地点まで行くと、シーンの面白さは、結局はインプロスキルうんぬんよりも、役者としてのパフォーマンス力の優劣に左右されるんじゃないかという、諦めにも似た考え方にも支配されそうになる事も。

もちろん、優れたパフォーマーさんのショーを観ることは、とても勉強になります。そんな方達の演技やアイディアを、どれだけ参考にしたりパクろうとしたりした事か。
そして、普段、サラリーマン生活をしているだけでは、絶対に接する事のできない人達と、ワークショップや、時にはステージ上でさえご一緒できるのは、何物にも替えがたい貴重な経験ですし、そんな経験ができる自分を、とても運のいい奴だとも思っています。


それでも、自分が今まで積み上げてきた、と思ってきた事に、一体何の意味があるのだろうかと考えるのは、やはり、ちょっと寂しいことで……。
時間は掛かるかもしれないけど、いつか、自分だからこそできるインプロのあり方を見つけたい。なので、まあ、今は、苦々しさを噛みしめながら、精進あるのみです。


そして、仲間達のショーをやっている合間に、荻窪のTitleさんという書店さんに行き、塩谷歩波さんの個展を見に行ってきました。

Titleさんは、以前「東京わざわざ行きたい街の本屋さん」を読んだ時に、いつか行ってみたいなあ、と思っていた書店さんです。なので、それはちょうどいい。




お店の店頭、本棚にただ本が並べられているのではなく、1冊1冊の選書に神経が行き届いています。


で、書店さんを覗いた後は2Fのギャラリーへ。作品と一緒に、銭湯図解の製作のプロセスが、パネルになって展示されています。


↑①取材、下書き


↑②ペン入れ、着彩


↑③校正、挿絵、色校


で、実際の図解

下書き。この図を見ると、実際に建物を計測したものを縮尺して、描いているんだな、という事が良く分かります。

完成図。生で見てみると、その書き込みの細かさと丁寧さに圧倒され、驚かされます。かなりの几帳面でなければ絶対に描けないと思いますし、余計なお世話だとは重々分かっていながら、身体を壊さないか心配になってしまいたくなる。そんなレベルの凄さの書き込みです。


立ち食いそば23 田端「一○そば」



そば(中)220円+ゲソ天 110円+鳥天 120円
=450円

田端駅の北口の信号を渡り、200メートルほど行き、女子栄養大学の手前で左折した場所にお店があります。

入ってまず圧倒されるのがカウンターにある、天ぷらの種類とその上に貼られたメニューの多さ。

そば+具で計算する会計のやり方といい、お店のシステムは、まさに以前訪問した、日暮里の一六そばそっくりです。そういえば、うっすらとどこかの記事で読んだ記憶が残っているのですが、ご主人は確か、一六そばで修行されていた方のはず。

これは、味の方は期待できそうです。

そのご主人、大変に失礼ながら、見た目はちょっと無愛想で、普段取っつきにくい奴と言われやすい。あまり愛想の良くない僕でさえ「もうちょつと何とかならんでしょうか?」と言いたくなるレベルの取っつきにくさです。
けど、お店のシステムでちょっとわからない事があったので聞いてみると、実に丁寧に教えてくれます。うん、見た目によらず、いい人だ!

更に僕がいた時に、そばを多めに残してしまった留学生のお姉さんが済まなそうな顔をして、どんぶりを下げても、嫌な顔一つしないで、「口に会わない人もいますから、気にしないで下さい」とひと言。やっぱり、見た目によらず、いい人だ~!!

天ぷらはとても大きくて、たった二種類頼んだだけなのに、その下にあるそばがほとんど見えない!そして、この天ぷら、見た目のインパクトだけでなく、衣にもしっかり下味がついていて、単体でも十分においしいです。こっちは、見た目通り、否、見ため以上です。

そばは、そんなパワーのある天ぷらに負けない、濃いめのつゆと太めの力強いそば。鶏天とゲソ天がどんぶりの上で対峙しているのを見ていると、柏の弥生亭(から揚げそばで有名)と日暮里の一六そば(ゲソ天そばが有名)に行った時の記憶が、駒込で蘇ってきます。
それで、500円を切る価格設定、この優秀すぎるコスパは、いい人でなければ絶対に実現できないと思います。


正直に言うと、ええ、最初はちょっとビビっていました。写真がこんな感じになったのは、間違いなくそのせいです。
けど、帰るときには、「美味しかったです」というフレーズを3回繰り返していました。そのうち、写真を取り直しに行けたらな、と思います。


#立ち食いそば

立ち食いそば22 新宿「信州そば本陣ルミネエスト新宿店」

↑冷し香味鶏つけそば 530円

昔と比べたら、おっさん一人ではすっかり行きにくくなってしまった、新宿ルミネ。その中でも辛うじて肩身を狭く感じずにすむ、地下の飲食店エリアに、お店があります。

食券を購入して、店員さんに手渡すと、僕の時は若い金髪のお兄さんが対応してくれました。立ち食いそば屋さんで働いている方って、割とそれなりに人生経験を積んだ、おじさま、おばさまが多いので、ちょっと新鮮です。

これも、新宿という土地柄だからでしょうか

そばはちょっと白みがかった細麺。やや高めの価格設定と、わざわざ信州そばの看板を掲げている事を考えると、ひょっとしたら、現地から取り寄せているのかもしれません。
つゆは、かつお節を筆頭に魚系のだしをベースにみりん等が入っており、そこに旨味と甘味が強めです。そこに、茗荷やネギ等の香味野菜を入れて、鶏がたっぷり入ったつゆで食します。

麺もつゆも全体的に食べやすいのですが、つゆの存在感が強すぎて、折角の香味野菜の香りや味が飛んでしまっているのが、やや残念でした。


#立ち食いそば